新卒研修から配属までのリアルレポート(2023年4月新卒入社編)

ブレインパッドでは、毎年多くの新卒社員を迎え入れています。そして、新卒社員が、自らを活かし活躍・成長できるように、入社後研修をはじめ育成に力を入れています。本ブログでは、新卒社員が、研修期間をどのように過ごし、配属されて何をしているのか?のリアルな姿をお伝えいたします。

こんにちは。HRユニット研修担当の神内です。
本ブログでは、新卒社員が入社してから、どのような研修を受け、配属後、何をしているのかをご紹介します。ブレインパッドに入社したらこんな風に過ごすのだというイメージを少しでもお伝えできればと思います。


今回は、2023年4月に入社したメンバー3名と振り返っていきました。インタビュー時は、9月末で、研修を終えて、配属され約3か月の時でした。

データ・テクノロジー ✕ ビジネスの「ハイブリッド人材」を育てる新卒研修 全体像

神内:新卒研修の全体像を紹介します。新卒研修の目的は、「ブレインパッドのカルチャーを体現し、ビジネスを牽引できるような人材となるべく、その土台となるマインドや知識を身につける」としています。この目的にしている背景には、中期経営計画でも触れている「データ・テクノロジー ✕ ビジネスの“ハイブリッド人材”」とあるように、テクノロジーとビジネスの両方に精通したハイブリッド人材の養成に挑むという想いがあります。
ですので、データサイエンス、エンジニア、ビジネスなど複数のキャリアコースに分かれていますが、データ・テクノロジーとビジネスの両方を活かせる人材になるために、ほとんどの研修をコース合同で行っています。

もちろん自身の専門領域を極めていくことは大切ですが、専門外の領域を経験することで、社内外の多様なプロフェッショナルと共創しやすくなりますし、自身の専門性をさらに活かすことにもつながります。また、自分自身のキャリアの可能性を拡げるという意味でも大事なことだと考えています。

研修全体の流れは、大きく3つのフェーズで進めていきます。
フェーズ1では、自社理解を深めつつ、ビジネスパーソンとしての土台をつくります。
フェーズ2では、ブレインパッドの価値の源泉にもなっているデータサイエンス・エンジニアリングの基礎を学びます。
そして、フェーズ3を総仕上げとして「ミニプロジェクト」という実際のプロジェクトを模したトレーニングを行い、7月から配属されていきます。
また期間中は、120名を越える現場社員と関わります。研修講師の8〜9割をプロジェクトで最前線で活躍する社員が務め、週報のレビューを年次の近い先輩社員が担っています。オールブレインパッドで新卒を育てているイメージですね。これにより、実業務に役に立つ知識やノウハウを習得することができますし、配属されたあとも協働する社員との人間関係構築にもつながっているなと思います。


4月 ビジネスパーソンとしての土台を身につける

神内:入社直後の4月は、ブレインパッドの基本、ビジネスパーソンとして土台を身に着けていきます。学ぶのは、ロジカルシンキング、議事録や資料作成、財務研修などビジネスパーソンとして必須な内容です。基礎を学んだ後に、BIツールや自社プロダクトであるRtosterなどのデータ分析ツールを習得し、ビジネスにデータをどのように活用していくのか?の実践を学んでいきます。

神内:では、ここからは新卒の3人にも話を聞いていきましょう。4月はどうでしたか?

榊原:新しいことを一気にインプットした1か月という印象です。ビジネスの知識はほぼなかったので、知らない言葉が多くて大変でした。

江良:MECEに分解することや財務分析などに本格的に取り組んだのは初めてで、刺激を受けましたね。

榊原:研修の中でも、役員の方が講師をしていたビジネス法務研修は印象的でした。圧倒的な物量、難易度の高い内容にも関わらず、新卒の自分たちが分かるようになっていて、講師のレベルの高さに驚きました。オンラインでしたが、まったく眠くなりませんでした(笑)

今泉:そうだね。難易度は確かに高かったけれど、分からないことは、講師や先輩に聞ける雰囲気があったと思う。はじめてで緊張していたけど、コミュニケーションは取りやすかったです。

榊原:一方的なインプットだけではなくて、グループワークをやったりと、コミュニケーション機会が多かったし、積極的にコミュニケーションをとろうとしてくれる同期がいて助かった覚えがありますね。

江良:グループワークは、チームビルディングの大切さをヒシヒシと感じましたね。その時に学んだことは、配属された今、クライアントワークに活きているなと思います。あと印象的だったのは、ビジネスマナー研修ですね。

榊原:確かに!名刺の渡し方など基礎的なことを学んだ上で、ロールプレイの中で、はじめてお客様と挨拶するときは、ファの音で声出して!というアドバイスがあって(笑)。声がすごく通る人がいたりとか、話し方がすごいうまい人がいたりとか、同期の個性をすごく感じました。

今泉:個性、感じたね(笑)グループワークがきっかけで、同期とお昼を一緒に食べたり、社長のおごり自販機で一緒に飲み物買ったりして、だんだん同期の距離が近づいていったなと感じます。
あと、2年目の先輩社員がフィードバックをくださる週報はとてもよかったです。相手に伝わりやすい文章の書き方とか、ビジネスパーソンの目線からポジティブなフィードバックをたくさんくれました。

榊原:インプットは大量だけど、週報で学んだことの要点をまとめて、それに対してフィードバックを受ける形だったので、頭の整理に本当にありがたい仕組みでした。

期間中に、ランチや懇親会も開催。同期はもちろん、先輩社員とも交流。

5月 データサイエンス、エンジニアの基礎を身につける

神内:5月は技術領域の研修が中心となり、データサイエンスやエンジニアリングのスキルを学んでいきます。基礎的な内容から実践的なものまで幅広く扱います。また、ビジネスのニーズやトレンドに併せて、新しい技術もどんどん追加しています。
講義形式の部分もありますが、実際のデータを使って分析したり、コードを書いたりと、ハンズオンで手を動かしながら学ぶものがほとんどです。はじめて分析やエンジニアリングに関わる人には初歩の所から一歩ずつ、既に経験のある人にはどんどん先に進んでいけるような設計になっています。

神内:5月の研修で印象的だったことはありますか?

江良:基礎的な分析研修※を受けたのちに行った分析演習のコンペ形式の研修は印象的でしたね。
※参考研修資料:【新卒研修資料】基礎統計学 / Basic of statistics
※本資料は、OpenBPプロジェクトで公開された資料です。

榊原:与えられたお題に対してどれだけ精度の高い分析ができたかスコアを競いながら、分析を学ぶという研修でした。完全放置でそれぞれスコアを競うというわけではなく、講師の方が、適切なタイミングでアドバイスやヒントを下さったりしていました。

江良:スコアを競いあいながらも、お互いに教えあったりもしていましたね。オンラインで自分で手を動かす内容が多かったですが、自分の分からない所を聞いたり、逆に教えたりとお互いに切磋琢磨して主体的に学ぶ環境だったことは印象的でした。

今泉:主体的に学ぶ雰囲気は私も感じました。同期が質問をしあえるSlackを立ち上げたり、休憩中に教えあうためのブレイクアウトルームを作ったり、作業効率化をするシステムを組んだり、新卒から人事の方に改善提案をして研修の受け方自体を変えていくことも、自分たちでやっていましたね。

神内:人事としても新卒から改善提案をもらえるのは、とても嬉しいですね。自分たちで学びやすい環境をどんどん作っていってほしい。

オンライン研修での様子

今泉:お互いに教えあう環境は、私としてはとてもありがたかったです。私は、大学時代、コードを書いた経験もなくて、正直ついていけるか不安でしたし、苦手意識が強かった。ですが、同期が積極的に教えてくれて、分からないことを聞くことがまったく苦ではない環境でした。

江良:心理的安全性がとても高い環境だったよね。聞いても馬鹿にされない雰囲気はありました。

榊原:お互いの強みを活かしながら学んでいたよね。例えば、Git開発研修の時は、チームでは開発経験がある人に聞きにいったり、深層学習やディープラーニングであれば自分が教えにいったりしていました。それと同時に、自分の強みや弱みを知ることができる期間だったなと感じます。

6月総まとめのミニプロジェクト

神内:研修の総まとめのミニプロジェクト(以下、ミニプロ)では、社員がクライアント役として各コースにお題を出し、チームで解決していきます。社員はクライアントだからといってただ演じるのではなく、実際の経験を元にしたリアルなクライアントとして接してくれています。
また、お題もリアルなテーマを用意しています。企業様から実際にあった依頼内容を元にミニプロのテーマを設計したり、現実のデータを用いて、分析を行ったりしています。
またミニプロと並行して、実際の営業にも同行します。クライアント企業がどのような課題をもっているのか?なども実際にその場で伺うことで、自分たちの学びがどのようにビジネスに活かされるのかを体感していきます。

今泉:ミニプロ期間は、正直、きつかったです・・・研修以外でクラウドサービスを使ってクライアントに対して提供する経験がまったくありませんでしたから、ついていくのが大変でした。ですが、ミニプロを経て、クラウドサービスを実際に使っていくという技術面もそうですし、クライアントとの会話の場や要望に対して提案をしていくなど、学びがとても多かったです。これから仕事をやっていく上で必要なことを明確にできたと感じます。

榊原:配属直前1か月前に、実践的な失敗ができたことは本当によかったと感じます。オンラインミーティングで、クライアントに対して無意識に失礼な対応をしてしまっていた点など、実際に業務で気をつけなくてはならない部分を、仮想クライアントである先輩に指摘していただきました。クライアントワークの基礎を知ることができたと思います。

江良:私は、チームビルディングの大切さを学べたことが大きな収穫でした。実際にチームで仕事をしていく難しさを、ミニプロで苦労をしながら、どうやったら成果に向けて、チームメンバーをまとめて、動かしていくのかを体感できました。また、ただ苦労するのではなく、事前にチームビルディングについて研修の中で学んでいたので、心構えができている中で、身になる形で、乗り越えていくことができたと思います。

神内:営業同行はどうでしたか?

榊原:ミニプロでクライアントにヒアリングをすることに難しさを感じていた中で、営業同行しました。クライアントへのヒアリングを、砕けた雰囲気で場を和ませながら、必要なことをどんどんお客さんから引き出していく先輩の営業の方はさすがプロだなと感じました。

今泉:今まで触れたことのないクライアントワークのリアルなイメージがつかめたのはよかったです。議事録をとる役割を担いましたが、研修ではやっていたものの、分からない単語はたくさん出てくるし、とても難しかったですし、リアルはこういう感じなんだなと体験できたのは、よかったです。

江良:そうですね。クライアントワークのリアルを知っていくことで、学生的な未熟さを軌道修正できたと思います。

先輩や同期との会議室での打ち合わせ風景

7月 現場配属

神内:新卒研修が終わると、現場組織に配属されていきます。配属される組織にもよりますが、基本的には、追加のトレーニングを受けながら、OJTとして実際のプロジェクトに参加していくことが多いです。

神内:配属されて今やっていることと、研修期間が活きていると感じていることを教えてください。

榊原:現在は、大手広告企業のプロジェクトで、データ分析を行う組織に配属され、機械学習に関する業務を行っています。研修期間中に、改めて自分が機械学習をやりたいと確かめられたので、配属希望を出す時も、明確に会社に伝えることができました。またオンラインにおけるクライアントワークでのコミュニケーションの仕方など、ミニプロで先輩からもらったフィードバックが活きていると感じます。

江良:私は、大手電鉄系企業のプロジェクトに配属され、デジタルマーケティングの戦略立案とKPI設計、施策検証までを、お客様に対して提案する役割を担っています。学生の時は、KPIなんていう言葉を使ったことはありませんでしたし、ビジネス的にお客様に伝えるなんてことはやったことがありませんでした。研修の中で、基本的なプレゼンテーションや、構造的に伝えるためのロジカルシンキングを学んだことで、お客様に自分の考えをスムーズに伝えることができるようになったと感じています。

今泉:私は、大手製造業のプロジェクトに配属され、システム基盤の保守やセキュリティの改善などを行う環境構築を担っています。研修期間前は、コーディングに対しての抵抗感がありましたが、ミニプロで経験し乗り越えたので、業務に参加する際のハードルが圧倒的に低くなっていました。一度、研修でインプットされ、ミニプロで経験しているので、はじめて配属された業務でもなんとなく聞きなじみがある状態で入っていけていたと感じています。


最後に、ブレインパッドに入社してどうですか?

神内:ブレインパッドに入社して約半年経ちますが、正直どうですか?

今泉:ブレインパッドに入社したことは、自分にとって大変プラスになったと思っています。入社前は、本当に不安だったんです。ですが、先輩から教えてもらえることも多いですし、学習期間も機会も用意されていて、まったく問題なくキャッチアップできましたし、成長しているなと感じます。

江良:私も入社してよかったなと感じます。一番は、居心地がいいということです。
同期、直属の先輩、別部署の先輩含めて、波長があう人が多い。研修期間中もそうですし、配属されてからも、居心地がよいと感じます。人間関係で嫌だと感じたことはありませんね。

榊原:研究室っぽいよね。勉強するのが当たり前で、お客様の価値につながるアウトプットを出している人ばかり。向上心をもって取り組んでいる人がとても多いなと感じます。

江良:本当にそう。新卒研修の資料のレベルが高いこともそうだけど、社内にある過去資料のクオリティ自体が高い。適当に検索したら、誰かしらやっているものがあって、学ぶことに関しては事欠かないですね。

榊原:勉強会があったり、ブックエイドやスキルアップエイドがあったり、研修期間が終わったけど、学び続けられる環境があるよね。
あと、ブレインパッドは、研究の楽しさとビジネスを両立できる環境だというのもいいですね。自分の研究を社会の役に立つ形にしたいと思ってブレインパッドを選んだ自分としては、研修期間を通して、研究の意識からビジネスへの意識に変わっていったと思います。現在では、研究の楽しさとビジネスの両立ができるようになってきたと感じています。

今泉:自分が学生時代に打ち込んでいたこと、好きなことが仕事につながっていくよね。研修期間は、自分の研究などやってきたことが、ビジネスで活かせるように変換されていくような感じかと思います。

江良:社会の役に立つことをしたいと経営陣がよく話しているよね。説明会でも、日本社会に対してより貢献していくために、ビジネスとテクノロジーの両方が分かるプロフェッショナルな人材がもっと必要とお話しされていたことをよく覚えています。私も自分が磨いてきた技術をビジネスに活かして、社会に還元したくて、ブレインパッドを選んだので、それが実現されていっていると感じる半年間だったと感じています。

神内:会社としてもスキルや技術を高めることはもちろん、如何に人の役に立つか、世の中の役に立つかをとても重視しているので、皆さんにそう言っていただけて嬉しいです!
データ活用を通じて日本の未来を切り拓きたい人や、自身の技術をビジネス実装・社会実装を通して、世の中の課題解決をしていきたい人は、ブレインパッドの門を叩いてほしいですね。皆さん、今日は、ありがとうございました!

全員:ありがとうございました!

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www.brainpad.co.jp
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