【DE&Iシリーズ】外国籍社員から見たブレインパッドの魅力

ブレインパッドのダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の取り組みを紹介する連載「DE&Iシリーズ」の第二弾。今回は、多様性を重んじる当社の企業文化を体現する外国籍メンバーとのクロストークをお届けします。

マーティン・イサクソン 王頴(ワン イン) チャンウォンナラカンパシ(ビル) 新木菜月
XaaSユニット
プロダクトマネジャー


スウェーデン出身
アナリティクス
コンサルティングユニット
データサイエンティスト

中国出身
データエンジニアリング
ユニット
機械学習エンジニア

ラオス出身
執行役員 CFO
ESG 担当 兼
コーポレート担当

日本出身

データの多様性を体現する、国際色豊かな仲間たち

──「DE&Iシリーズ」第二弾となる今回は、国際色豊かなメンバーに集まってもらいました。

新木
それではまず、この「DE&Iシリーズ」の企画意図について、改めて説明させてください。
ブレインパッドはデータを扱う会社です。消費者一人ひとりが違うように、私たちが日々接しているデータも千差万別。そんな多様なデータを適切に扱い、バイアスのかかっていない示唆を取り出すことを生業としている私たちだからこそ、多様性を備えた組織・チームでありたいと思っています。DE&Iを語る際に、日本では主に女性活躍が叫ばれますが、多様性とは性別だけではありません。だからこそ、社内で輝いているさまざまな個性やバックグラウンドを持つ仲間を紹介していきたいと考えています。

今回は、国籍や言語の壁を超えて活躍している仲間にスポットを当てたいと考えました。多様な視点を持つ仲間がいるからこそ、私たちはお客様や社会にとって価値ある提案ができると信じています。このシリーズを通じて、ブレインパッドの魅力を少しでも多くの方に知っていただければ嬉しいです。

シリーズ第一弾「子育てと人事部長を両立する鈴木さんと考える、ブレインパッドのDE&I」はこちら

──イサクソンさん、王さん、チャンウォンナラ(ビル)さん、自己紹介をお願いします。

イサクソン
イサクソンと申します。私はブレインパッドに入社して5年目になります。スウェーデン出身で、生まれも育ちもストックホルムです。高校時代に日本に魅力を感じ、日本の語学学校に留学しました。その後、一度、スウェーデンに戻りましたが、日本への気持ちを抑えきれず、再度来日して現在に至ります。前職の日本のベンチャー企業を経て、キャリア採用にてブレインパッドに入社しました。


中国出身の王です。2016年に大学の修士課程で来日しました。ブレインパッドはキャリア採用で入社し、入社5年目となります。新卒入社した日本のマーケティング系の会社では、データアナリストとして入社しましたが、マーケティングの知識だけでなくデータ分析のスキルも身につけたいと考え、両方を身につけることができるブレインパッドに転職しました。現在は主にデジタルマーケティング領域における顧客分析や商品分析データの活用支援、広告効果検証のソリューション開発と運用業務を担当しています。

ビル
チャンウォンナラ・カンパシと申します。社内では“ビル”というニックネームで呼ばれています。ラオス出身で、2015年に日本政府奨学金を得て来日しました。専門学校、大学、大学院と日本で学び、昨年ブレインパッドに新卒で入社しました。現在は、テキストから画像を生成するStable Diffusionといった高度なAI技術を用いて、画像合成の品質を向上させるための検証を行っています。

左から、イサクソンさん、王さん、ビルさん

日本で、そして、ブレインパッドで働くという選択

──皆さんは母国に戻って仕事をするという選択肢もあったと思います。その中で、日本で働くことを選んだ理由を教えてもらえますか?


私にとって日本で働く大きな理由は、日本文化が好きだからです。日本人の礼儀正しさも大好きです。大学で勉強した日本語を使って、新たな環境で自分の力で新しいことをチャレンジしたいと考えて、日本で働く道を選びました。

ビル
大学院を卒業する前に、私は「どうしても日本で働きたい」と考え、日本で就職活動を行いました。主に2つの理由があります。1つ目は、自分の専攻分野や技術面において、母国よりも日本にいたほうがより多くの機会を得られると考えたからです。2つ目は、日本の多くの会社がミッションやビジョン、バリューなどを大切にしていることに感銘を受けたからです。日本で働くことで、技術面だけでなく、一緒に働くメンバーと価値観を共有しながら成長できそうだと考えて、日本で就職することにしました。

イサクソン
私は、最初に日本に留学したときからずっと日本が大好きで仕方がありませんでした。留学後、スウェーデンのストックホルム大学に進学したのですが、そこで学んでいる間も、日本への思いが強くなる一方でした。結局「もう一度日本に戻りたい」という気持ちが抑えきれなくなり、再び日本に戻ってくることを決めました。

──日本で働く選択肢の中でも、ブレインパッドを選んだ理由はどのようなものだったのでしょうか?

イサクソン
前職では、大学で学んだデータ分析や統計学のスキルを十分に活かせずにいました。もっと活かせる環境を求めていたところ、採用エージェントに紹介され、ブレインパッドに辿りつきました。複数紹介された企業の中でも、求められているスキルセットや扱っている製品と自分の相性が非常によかったので、迷わず応募しました。面談で出会った方々とは興味関心が重なる部分が多く、話が盛り上がったこともそうですし、お会いした方々の海外への理解、統計学の知識の深さにも強い魅力を感じて、ブレインパッドを選びました。

ビル
私は、大学院で機械学習、深層学習、人工知能を研究し、卒業後も同分野での仕事を希望していた中で、ブレインパッドに出会いました。応募した企業の中で、自身が最も希望する機械学習に関する専門職種があったことが決め手となりました。加えて、ブレインパッドのプロジェクトベースの業務形態に魅力を感じました。一つとして同じ案件はなく、常に新しい学びの機会があることも、入社を決めた重要な理由です。


私はまず「データ活用の促進を通じて持続可能な未来をつくる」という理念に対して強く共感しました。データという定量的な根拠に基づき、世の中をより善くすることに対して、非常にやりがいを感じています。

そのうえで、ブレインパッドを選んだ理由は、具体的に3つあります。1つ目は、ブレインパッドは「Rtoaster(アールトースター)」などの自社プロダクトがあり、クライアント企業に対してデータ活用の支援も行っているので、支援できる幅が広いこと。2つ目は、統計学や機械学習、深層学習などのデータ分析のスキルをトータルにキャッチアップできる育成環境が整備されていること。3つ目は、面接官の方々と気軽に話ができ、その中で彼らの分析力や技術力、ビジネススキルが高いと感じ、私もそうなりたいと思ったことです。

──入社前後でのブレインパッドに対する印象のギャップや苦労したことはありますか?

イサクソン
ギャップは多少ありました。外資系企業出身の方が面談担当者だったので、その印象が強かったのですが、実際に入社してみると日本の企業文化も大切にしている会社なんだと感じました。

苦労したことで言うと、やはり日本語です。特に、専門用語の壁は厚かったです。必死に勉強して、先輩社員から指導してもらいながら、資料のまとめ方や会話の進め方を身につけていきました。メールの文章を毎日たくさん読んで、知らない単語に出会ったら単語カードに書き込み、何度も繰り返し見返しました。これは特別なことだとは思っておらず、新しい分野に挑戦するために新しい言葉を覚えなければならないのは、どこでも同じだと思います。

──王さんはいかがですか?


いい意味でのギャップがありました。実際に入社して、優秀な社員がたくさんいることに驚きました。データ分析について困ったら相談できる方が周りにたくさんいるので、安心して業務に取り組めています。日本語についても、周りの方々がフレンドリーに接していただけるので、不安を感じることは少なかったと思います。また、私は入社当時、ロジカルシンキングに苦手意識を持っていたんですが、先輩の親身なアドバイスによって、その課題をクリアすることができました。親身に接してくれた周囲の方々には、今もとても感謝しています。

──ビルさんはいかがでしょうか?

ビル
「もし外国籍の社員が自分1人だったらどうしよう、大丈夫かな?」という心配があり、面接の際に「外国人はいますか?」と質問しました。「必ずしも多くはない」という返答でしたが、入社後、同期や先輩も親切に接してくれましたし、自分からも話しやすい雰囲気だったので、安心しました。そういう意味でいうと、大きなギャップはありませんでした。

一方で私も、イサクソンさんと同じく言語の壁を感じました。報告や相談をするときに、うまく説明できないこともありましたが、先輩や同期のみんなが積極的に話を聞いてくれて、焦らずに落ち着いて話せる雰囲気がブレインパッドにはあると思います。

最近、初めてクライアントの前で話す機会があり、当日までかなり緊張していました。でも、先輩やプロジェクトマネジャーが声をかけてくれたり、プロジェクトマネジャーに「この説明でいいですか?」「こういう話し方でいいですか?」と事前に相談できたことで、勇気をもって臨むことができました。


リレー形式で聞く! それぞれのバックグラウンドを活かした貢献の可能性

新木
ここからは、皆さんがお互いについて聞きたいことを、リレー形式で質問と回答をいただけたらと思います。まずは、ビルさんから王さんへ、お願いします!

ビル
王さんは、大学の研究室でもデータ活用を通じて社会に貢献されていたと聞きました。「企業でデータを活用して社会に貢献する」のと「大学でデータを活用して社会に貢献する」のでは、どちらがより大きな貢献ができると思いますか? また、それぞれの場での貢献にはどのような違いがあると思いますか?


いい質問ですね。私は、どちらも重要な貢献ができると思います。
アカデミックの場では新規性や普遍性を重視しますが、ビジネスではより実用性や効率性を重視します。結論としては、どちらが「より」貢献できるかというよりも、それぞれの場所で異なる形で社会に貢献できると考えています。大切なのは、それぞれの強みを活かしながら、社会にとって意義のある成果を出していくことだと思います。

新木
ありがとうございます。続いて、イサクソンさんからビルさんへ、お願いします。

イサクソン
ブレインパッドは海外展開も考えていると聞きますが、ビルさんとしてどんな貢献ができると考えてますか?

ビル
最近、ブレインパッドのビジネスをアジア圏で広げる可能性についての検討が始まっていると聞きました。私自身ラオス出身で、話せる言語もあるので、この海外展開の動きに何か貢献できないかと考えています。もし可能なら「次回アジア圏に行くときは私も連れて行ってください」とアピールしてみようかなと考えています。

新木
良いですね! 最後に、王さんからイサクソンさんへお願いします。


ブレインパッドにはさまざまな国籍や海外経験のバックグラウンドを持つ社員がいますよね。今後、私たちがコラボレーションして何か新しい価値を提供できる可能性があるのではと思います。イサクソンさんには何かよいアイデアがありますか? 現在私たちは異なるチームで働いていますが、もし今後つながりができたら、何か面白いことができるのではないかと思います。いかがでしょうか?

イサクソン
確かに、私たち外国籍社員が提供できる価値は多岐にわたると思います。例えば、海外市場の動向分析や、文化に根ざしたデータ解釈など、私たちならではの視点を活かせる場面は多いと思います。例えば、まさに今日のように私たち3人のメンバーで集まって、ブレインストーミングを行うのも良いと思います。それぞれの経験や視点を持ち寄ることで、新しいプロジェクトや事業の種を見つけられるかもしれません。

それぞれの今後の展望

──最後に、皆さんの今後の展望について聞かせてください。


私の目標は、ブレインパッドへの恩返しです。この5年間で習得したスキルとナレッジを周囲に還元したいと考えています。特に、デジタルマーケティング領域でのデータ活用支援で得た経験を活かし、新卒社員やチームメンバーの育成に力を注ぎたいと思っています。

ビル
徐々に自立できるようになってきたので、先輩やプロジェクトマネジャーの負担軽減を目指していきます。技術面では自信がありますが、顧客対応やマネジメント面ではまだ課題があると思っています。言語の壁に加え、顧客とのコミュニケーションや見積作成、プロジェクト推進などに、向上の余地があると感じているので、諦めずにチャレンジを続け、先輩の仕事ぶりを見習いながら成長していきたいです。一歩一歩、着実に進めばいつかは頼れる存在になれると信じ、今できることに全力で取り組んでいきたいです。

イサクソン
今後は、自分のビジネススキルをさらに向上させながら、日本のクライアント企業に向けて、よりよい製品とサービスを提供できるようになっていきたいです。私が担当している「Brandwatch(ブランドウォッチ)」は常に消費者の声を拾うことができ、自社の製品やサービス等がどう思われているかがわかるので、この活用を推進することで、日本をよりよくしていきたいと考えています。

新木
「日本が好き!」という皆さんの思いに素直に感動しています。外国籍であり、日本語や日本の商習慣というハードルがある中でブレインパッドを選んでくれた皆さんが、当社ひいては日本社会に貢献するために惜しまない努力を続ける姿を見て、より一層、皆さんへのリスペクトの気持ちが湧きました。

本日はありがとうございました!


ブレインパッドでは新卒採用・中途採用共にまだまだ仲間を募集しています。
ご興味のある方は、ぜひ採用サイトをご覧ください!

www.brainpad.co.jp
www.brainpad.co.jp