自社プロダクト開発を支える3人が語る、ブレインパッドでエンジニアとして働く魅力

自社プロダクトの開発に携わるエンジニア3人が語る、ブレインパッドのプロダクト開発の魅力とは? 顧客データを統合・分析し、精度の高いパーソナライズを実現する自社プロダクト「Rtoaster(アールトースター)」の開発チームのメンバーに話を聞きました。

師岡 一成 児玉 雅明 津久井 貴正
XaaSユニット
イノベーション開発 リード
XaaSユニット
イノベーション開発グループ
エンハンス開発グループ(兼務)
XaaSユニット
イノベーション開発グループ
グループリーダー

それぞれが考える、ブレインパッドのエンジニアに感じた魅力

──今回は、ブレインパッドを代表するSaaSプロダクトの一つ「Rtoaster(アールトースター)」の開発チームの3名をお迎えしました。まず最初に、皆さんの自己紹介をお願いします。

津久井
Rtoasterの新規開発を担うイノベーション開発グループに在籍し、グループリーダーとして働いています。ブレインパッドに入社したのは2022年10月で、ちょうど3年目になります。

前職は大手インターネットサービス企業で、チームリーダーとして行動ログのビッグデータ基盤の運用開発に携わっていました。データを利活用するためには、MOps(マーケティングオペレーション)やDataOps(データオペレーション)といった機能が必要となりますが、前職在籍中、データを集めて保存するだけでなく、それを実際にビジネスに役立てるソリューションを提供できていないことに課題感を持っていました。もう一つ感じていた課題感は、私たちが作っていたデータ基盤が社内の利用者向けのシステムだったため、実際にサービスを使うお客様とは直接のつながりがなく、自分たちの仕事が最終的にどのようにお客様の役に立っているのか、あるいは会社の事業にどう貢献しているのかが見えづらかったということです。私たちの努力の成果が間接的にしか感じられず、もどかしさを抱いていました。その中で、ブレインパッドがBtoBのMOpsやDataOpsの分野にプロダクトを通して長く取り組んできたことを知り、魅力を感じるととともに、サービスを通して顧客接点を持てることにも惹かれ、入社しました。

児玉
Rtoasterのaction+(属性・行動・嗜好性などさまざまなデータを用いて、お客様一人ひとりに最適な顧客体験を提供できるレコメンドエンジン)の開発をしています。開発エンジニアとして、1から10を作るイノベーショングループ(新規開発担当)と、10を100にするエンハンスグループ(保守運用担当)を兼務しています。現在はaction+がメインですが、今後はinsight+(多種多様な顧客個人単位でデータを統合し、データを自由に抽出してマーケティング施策に利用できる、デジタルマーケターのためのカスタマーデータプラットフォーム)など、他のRtoaster製品も含めて開発に携わっていく予定です。

ブレインパッドには2023年1月に入社し、現在2年目になります。前職は、新卒で入社した社員数50〜60名の受託開発企業でした。Webシステムの開発やスマホアプリの開発を中心にフロントエンドからバックエンドまでトータルで行い、設計〜実装テストフェーズまで4年ほど経験を積みました。半年〜1年で開発し、納品したら次のプロジェクトに移るという受託ビジネスのサイクルの中で、自分が作ったコードが良かったのか、悪かったのか、品質的な面でフィードバックが得づらいと感じていました。エンジニアの技術の一つとして、保守性の高いコードを書くスキルが求められると思いますが、フィードバックを得られないことで、エンジニアとしてのスキルがこのままでは伸びていかないのではないかという漠然とした不安がありました。そんな時に、自社でプロダクトを成長させつつ自分も成長できるような会社で働きたいと考えて、ブレインパッドに転職しました。

師岡
イノベーション開発のリードとして組織・プロジェクトのマネジメントを行っています。私がブレインパッドに入ったのは2012年2月で、今年で13年目になります。
前職はITコンサルティング企業で、主に小売・流通系のお客様の基幹系システムの開発・運用を行っていました。ブレインパッドに転職した2010年頃はAWSやHadoopなどのビッグデータのテクノロジーが流行っていた時期で、いち早く最新技術に触れられる会社で働きたいと考え、入社を決めました。
入社後はHadoopやSparkを用いたアプリケーションの構築・運用や、エンジニア起点の新サービスの開発、サービスのアプリケーション基盤の開発など、さまざまな領域での開発・運用に携わることができました。2020年頃からマネジメントの比重が増え、現在ではマネジメント9割・エンジニアリング1割くらいの割合で業務を行っています。


最新トレンドをいち早く取り込み、成長し続けるRtoaster

── ありがとうございます。ここであらためて、Rtoasterがどんなプロダクトなのか、説明をお願いできますか?

津久井
一言でいうと「企業のマーケティング活動をデータで支援するためのプロダクト」です。プロダクトの構成は大きく二つに分かれています。一つは、顧客のデータを統合し、そのデータからさまざまな洞察を引き出す、いわゆるカスタマーデータプラットフォームの“insight+”です。もう一つは“action+”で、顧客のWebサービスから得られる行動ログを利用し、レコメンドなど顧客パーソナライズすることで、顧客一人一人に届ける最適化をおこなうプラットフォームです。

── 競合他社のプロダクトとの差別化ポイントはありますか?

津久井
ブレインパッドの事業には、データ活用のさまざまなプロフェッショナルが多様な視点からクライアント企業に最適なデータ活用を実装する「プロフェッショナルサービス事業」と、実用的なSaaSで、データ活用を日常化する「プロダクト事業」の二つの軸があります。両者に共通するのですが、ブレインパッドは生成AIなどの技術トレンドにいち早く取り組んできた実績があり、社内で連携しながら新しい技術をプロダクトやサービスに落とし込み、強化していこうとする点に大きな優位性があると考えています。

また、データサイエンスやデータエンジニアリングのトレンドをいち早く取り入れることができるプロダクトは多くないと思うので、エンジニアの視点に立っても、その裏側の仕組みを知ることができたり、自分たちで開発していける点に魅力があると感じています。

児玉
ユーザー視点では、施策内容に合わせて柔軟に細かく綿密な設定ができ、パーソナライズができることも強みだと思いますね。カスタマーサクセスの部隊があり、支援が手厚い点にも優位性があります。エンジニア視点では、Rtoasterのaction+は今年で17年以上も続いているので、長く使える製品の作り方を学ぶことができます。長い年月が費やされているプロダクトですので、機能も多く、依存関係が複雑になっていることもあって、思わぬところに影響が出る場合もあります。それらを把握しつつ、今後の開発を進めやすいように変えていくのは難しいですが、面白い点でもあると思っています。

── Rtoasterの開発者として、実際のお客様(ユーザー)と直接会話することもありますか?

津久井
Rtoasterを使ってくださっているお客様に、困っていることやどんな風に活用しているのか、話を聞きに行く機会があります。最近、その機会を増やそうという組織の動きもあるので、今後はより増えると思います。

師岡
お客様との接点は、導入のサポートをするカスタマーサクセスやセールスのメンバーがメインではありますが、もちろんエンジニアのほうがプロダクトの細部をよく知っているので、サポート側で行き詰まった場合はエンジニアに相談がくる場合がありますね。

児玉
お二人の話とは異なる関わり方としては、試しているα版機能についてお客様に直接プレゼンした上で、導入いただくケースもあります。お客様から課題を深堀りしてヒアリングし、その機能を使っていただいてフィードバックをもらうなど、技術営業のような側面もあります。

他にもRtoasterのユーザー会((Rtoaster User Graph)が定期的に開催されていて、お客様と直接交流する機会を積極的につくっています。

※取材日の直近でもユーザー会が開催されました。「Rtoasterのここがイケてる!/ここがイケてない!」をテーマにお客様にご登壇いただき、ライトニングトークを行いました。
resources.rtoaster.jp



── SaaSのプロダクトの場合、カスタマーサクセス部門が対応することが多いと思いますが、エンジニアがその場に出るケースもあるんですね。

師岡
9割方はカスタマーサクセス部門で対応します。ただ、何か問題があった場合や、新しい機能、パイロット版を導入していただく際には、エンジニアがお客様と直接やり取りすることがあります。エンジニア側の視点で考えると、開発のみに従事していると世界が狭くなってしまうので、エンジニアのメンバーには、ユーザーや社内のサポートメンバーと話をしてほしいと思っています。今期から「フィールドアプリケーションエンジニア」を置く部署もできました。Customer Reliability Engineering(顧客信頼性エンジニアリング)という言葉もあり、顧客に対しての信頼性を保つための取り組みも強化しています。

エンジニアが関係者と主体的に関わり、プロダクトを作り上げる

── プレインパッドのエンジニア組織や、ブレインパッドでエンジニアとして働く魅力について教えてもらえますか?

津久井
前職のメガベンチャーと比較しても、エンジニアがプロダクトに深く関わり、関係者と主体的にコミュニケーションを取りながら業務を進める文化が根付いています。これは社内全体に浸透したカルチャーだと感じています。プロダクト開発において、エンジニア、プロダクトマネジャー、カスタマーサクセスなど、各分野のプロフェッショナルが協力し合って仕事をしています。若手社員に対しても、周囲のメンバーが手厚くサポートしてくれる環境があり、これは他社ではなかなか見られない貴重なものだと感じています。

また、私がブレインパッドに転職した際に驚いたのは、データ基盤がすでにGoogleクラウドに統一されていたことです。私の経験上、データ基盤の統合には何年もかかることが多いので、すでに完了しているというのは大きな利点だと考えています。

児玉
私は前職が小規模な開発会社だったので、開発したサービスのエンドユーザーも少なかったですが、ブレインパッドの場合、たとえば1,000万人を超える会員数を持つお客様サイトにRtoasterを導入していただいている事例もあり、扱うデータ量が非常に大きい点が特徴です。インフラ、冗長化やアクセス分散なども加味して開発しないと耐えられず、技術面で非常に勉強になっています。

師岡
私の前職では、150人から250人規模の大きなプロジェクトが多かったですが、ブレインパッドでは少人数のチームで仕事をしています。大規模プロジェクトでは、仕事が細分化されがちです。例えば、インフラ担当者はインフラだけ、データベース担当者はデータベースだけを扱うというように、専門分野に集中します。一方、現在の5人から10人程度の小さなチームでは、全員で全ての作業を担当します。そのため、インフラ、フロントエンド、バックエンドなど、システム開発の全ての面に触れる機会があります。さらに、使用する技術を自分たちで選べるのも大きなポイントです。幅広い経験を積んで、多様なスキルを身につけることができると思います。

最新の技術に触れ続けたいエンジニアは、ぜひブレインパッドへ!

── 皆さんのキャリアの展望についても教えてください。

児玉
私は前職を含めてエンジニア6年目になりますが、今後も自分で手を動かして開発を続けていたいと考えています。一方で、開発サイクルの中の負荷を解消したり、振り返りを実施したり、マネジメント寄りのタスク管理なども必要になってくるので、今後はそういった役割もしっかり担っていきたいと考えています。

津久井
グループリーダーとしての立場を活かし、開発組織について、私が以前働いていたメガベンチャーと比べても遜色のないレベルまで成長させたいと考えています。具体的には、マネジメント層として、エンジニアが自身の価値を認識し、プロダクトに貢献できるよう強化していきたいです。また、組織のメンバーが明確なキャリアパスを描けるよう支援していくことも重要だと考えています。

師岡
エンジニアチームを含めて、プロダクト事業をどのように大きくしていくかが課題だと考えています。新しい製品を作ったり、既存の製品に新しい機能を加えたりすることで、事業を拡大していきたいですね。そのために、例えばエンジニアチームの構成や働き方をどのように変えればいいのか、どんな新しい技術を取り入れるべきか、これらの点について、具体的に考えていきたいです。

── 最後に、エンジニアとしてブレインパッドに興味をお持ちの方へのメッセージをお願いします。

児玉
ブレインパッドのプロダクトは、Rtoasterのaction+を筆頭に歴史の長いものもあるので、難しさもありますが、その分面白さもあります。また、既存のプロダクトを発展させるだけでなく、新たなプロダクトも作ろうとしています。特に生成AIを用いたα版プロダクトの提供なども行っており、今後も最新技術を利用した製品が間違いなく世に出ると思いますので、時代の最先端で仕事をしたい方には、非常におすすめです。

津久井
私はデータ関連の分野出身ですが、データエンジニアリングへの世間の関心は、ピークを過ぎつつあるように最近感じています。今は、いかに作業を効率化するか、クラウドをどれだけ活用するかが焦点になっています。「ゼロETL」という新しい概念も出てきて、業界は転換点を迎えているように感じます。この状況に対するブレインパッドの答えの一つとして、データサイエンスや生成AIを活用した、当社独自の新しいデータプロダクトの未来像を模索しているところです。興味のある方がいらっしゃれば、ぜひ私たちと一緒にデータプロダクトの未来を描いてほしいなと思います。

師岡
ブレインパッドはデジタルマーケティング関連のプロダクトを中心に取り扱っており、この分野は常に新しいトレンドが生まれ、変化し続けています。また、私たちはデータや機械学習、AIを扱う会社でもあり、これらの技術も日々進歩しているので、他社と比較しても最新の技術に触れるチャンスが多くあります。こういった環境に置かれているブレインパッドは、環境の変化が非常に激しい会社だと私は感じていて、仕事に飽きることはありません。「新たな技術に触れ続けたい」「変化の激しい環境で働いてみたい」という方にとっては、とても魅力的な職場だと思います。興味を持った方は、ぜひブレインパッドの門を叩いてみてほしいと思います。


本日はありがとうございました!

ブレインパッドでは新卒採用・中途採用共にまだまだ仲間を募集しています。
ご興味のある方は、ぜひ採用サイトをご覧ください!

www.brainpad.co.jp
www.brainpad.co.jp