【DE&Iシリーズ】子育てと人事部長を両立する鈴木さんと考える、ブレインパッドのDE&I

ブレインパッドは、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)を重んじ、一人ひとりの違いを尊重し公正と多様性を意識することを通じて、変化に強い組織をつくっていくことを目指しています。
今回から、ブレインパッドのDE&Iシリーズと銘打って、当社のDE&Iに対する考え方や文化を連載にてお伝えしていこうと思います。
第一弾となる今回は、人事部長として活躍する鈴木さんをお迎えし、クロストークをお届けします。


新木 菜月
執行役員 CFO
ESG 担当 兼 コーポレート担当
鈴木 由美子
人事ユニット 人事部長

さまざまな属性、働き方に焦点を当てる

──まず最初に、DE&Iシリーズの企画意図について教えてください。

新木
ブレインパッドがさまざまな業種・業界のデータ活用課題を解決していくためには、ここに多様なプロフェッショナルが集い、それぞれの知見や経験を結集していくことが求められると思います。
世の中ではダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを考えるにあたって性別の違いが第一に挙げられがちですが、それ以外にも、国籍や年代、ライフスタイルや仕事への考え方などさまざまな多様性があります。実際、ブレインパッドにも多様なメンバーが集まっています。
そんな多様なメンバーがなぜブレインパッドに集い、共に働いているのか。
それは、一人ひとりが当社のPurpose「データ活用の促進を通じて持続可能な未来をつくる」への共感があり、それぞれに当社で働くことの社会的意義を実感できているからではないかと思います。
このシリーズでは、多様なメンバーがいきいきと活躍する背景にある、“共通項”のようなものが浮き彫りになっていくと良いなと思います。

初回である今回は、二児の母として子育てをしながら人事部長として活躍する鈴木さんとお話を進めていきます。


周囲の子育てへの理解と、働きがいをどちらも得られるブレインパッド

──ここから、鈴木さんにお聞きしていきます。まず最初に、鈴木さんの簡単な経歴と現在の業務について教えてください。

鈴木
ブレインパッドは7社目で、直近の2社では人事コンサルを合計7年ほど経験し、人事評価・報酬制度設計、人材育成の体系づくり、採用戦略立案など、人事分野のさまざまな支援をしてきました。当社には2023年8月に入社し、約1年になりました。現在の仕事は、当社が掲げている人事戦略ストーリー「Synapse(シナプス)」にまつわる諸施策の推進です。人材育成や研修の強化、新たな人事制度の設計やエンゲージメントの向上など、人事領域全般に取り組んでいます。

── 鈴木さんにはお子さんが2人いらっしゃるんですね。子育てをしながら人事部長を務めるなかで、ライフとワークのバランスを、どのように捉えていますか?

鈴木
はい、6歳と4歳の男の子がいます。ちょうど上の子が小学生になったところで、私は長男を小学校に送り、夫が次男を保育園に送る。迎えに行くときも同じように分担をしながらやっています。子どもが産まれたのは前々職の頃で、1人目の時は時短で仕事復帰しましたが、今はフルタイムです。ワークとライフを「両立できています」と胸を張って言えるわけではないですが、もともと仕事は好きで、ワークにも力を注ぎたいのと、私にとっては時短の方が精神的な負担が高かったのもあり、フルタイムを選んでいます。

──子育てと仕事を両立するにあたっての苦労や、ブレインパッドの実際の職場環境について、教えてください。

鈴木
物理的に時間がないというのが苦労している点です。ブレインパッドの場合、フレックスタイムや在宅勤務も柔軟に活用できるので、私のスケジュールはいつも朝に家で仕事をしてから、子どもを起こして支度をし、送ってから出社して、9時半くらいから5時過ぎまで会社にいて、子どもを迎えに行くようなスケジュールで働いています。「朝から大変ですね」と言われますが、労働時間としては定時を少しはみ出るほどしか働いていません。

社内の状況や情報はスマホでも見られますので、通勤中など隙間時間も活用しています。ありがたいことに、誰かに指示を出したりお願いをすれば仕事が前に進むことがたくさんありますし、会社の雰囲気としては、何かあったときの休みやすさを感じています。以前の職場では、子どもが体調を崩したときに「鈴木さんのお子さんって身体が弱いんですね」と嫌味を言われるような場面もありましたが、ブレインパッドではまったくそんなことはありません。日頃から、子どもがいることへの周囲の理解を感じることができ、非常に働きやすいと感じます。子どもが風邪を引いて熱は下がったけどまだ在宅勤務しながら子どもの面倒も看ているようなときに、子どもがオンラインミーティングに乱入することもありますが、温かい目で見ていただけるのはありがたいなと思います。
贅沢な話ながら、「働きやすさ」だけでは続けてはいけないとも思うのですが、「働きがいのある仕事」も任せていただけることとセットになっているため、両立を頑張れるのかなと思います。

──新木さんから見て、鈴木さんの働きぶりやバランスの取り方についてはどのように感じていますか?

新木
印象的なのは、鈴木さん自身でフルタイム勤務を選択しているというところです。自分が実現したい姿に向かって本当に努力をされていることは普段の仕事ぶりからもわかります。ブレインパッドのメンバーは、一人ひとりが誠実に自分の仕事をまっとうしようとしていて、その気持ちは本当に真っ直ぐです。鈴木さんの中にも、その真っ直ぐさを強く感じます。

冒頭に申し上げた、ブレインパッドのメンバーが何でつながっているんだろうか、何でこの文化が形成されているのかについて考えると、一人ひとりがピュアに「最後までやりきろう」「できるだけ善い仕事をしよう」と思っているからこそですし、それによって、人と人との間に強い信頼が構築されているんだと思います。

多様なメンバーは理念のもとに集まっている。人事部門主導での理念浸透ワークショップを開催。

──ここからは視点を広げて、人事部長の観点から、ブレインパッドのDE&Iがどのように見えているかを教えてください。

鈴木
その人の属性に関係なく、仕事のアサインや評価がきちんと回っていると思います。ただ、冒頭の新木さんのお話にもあった通りで、単に多様なだけだとバラバラになってしまうので「何のためにブレインパッドにいるのか?」という問いの答えを見つけるために人事部門が意識的に仕掛けていかないといけないと考えています。

そういう意味でのこの1年間の大きな取り組みとして、理念浸透のワークショップを全社で実施したことが挙げられます。多様なバックグラウンドを持つ皆さんが何のためにここに集っているのか、「この指とまれ」はなんだったんだっけ?というのを思い起こして、自分の仕事につなげていく。そういうワークショップでした。具体的には、オフラインで約50人ずつが集まるワークショップを計10回程度実施しました。あえて所属部署をバラバラにしたグループワークを数多く取り入れ、1回あたり3時間枠のしっかりしたワークショップを行いました。
結果として参加率は89.8%と非常に高く、事後のアンケートでも「ワークショップに参加して良かったか」という質問項目で5点満点中3.8の満足度をいただき、初めての取り組みとしては良い結果を残せたと感じています。

──素晴らしい取り組みですね。こういった活動に加えて、鈴木さんが今後取り組んでみたいと考えていることはありますか?

鈴木
どんな性別でも、そして子どもが居る/居ないにも関わらず、「働きやすさ」も「働きがい」も、もっと向上していきたいと考えています。子どもがいる身としては、例えばベビーシッターの補助や病児保育の紹介や支援等の制度はありませんので、もっと充実させたいと考えています。

オフラインで実施した理念浸透ワークショップの様子

データを扱う当社ならではのDE&Iの考え方「データを読み解くには多様な視点が必須」

──新木さんにお聞きします。ブレインパッドのDE&Iに関する考え方について、全社を俯瞰する立場から、あらためて教えていただけますか?

新木
当社の仕事は、例えばデータから消費者の行動様式や行動傾向を読み解いて、そこから得られた結果をもとに有効なアクションや意思決定を導いていくような支援を行うわけですが、その時に分析対象となる消費者データは、だいたい男女半々で構成されていることが多いです。なので、分析する側にも男女それぞれの視点があるほうがいいはずです。
時には、化粧品業界のように女性ばかりで構成されたデータを取り扱うケースもあります。そんなときに男性だけで分析して良い結果が出るのか?ということは当然ありますし、逆に男性の視点を取り入れるからこそバイアスのかからない分析結果が導かれるとも言えます。

実際、当社のプロジェクトでは、多様な観点からデータを読み解き、それぞれの意見を健全に戦わせることを通じて科学的に解を探索していくようなプロセスが自然に取られていると思います。
自分とは異なる視点でデータを読み解いている他のメンバーへのリスペクトが、非常に強く感じられる会社だと思います。データという無機質なものに対する誠実さを持ち、それを読み解く他者の視点に対するリスペクトと感謝がある点が当社の強さであり素晴らしさだなと思います。

子育てによる気持ちや生活の変化をさらに理解できるように。

──新木さんから見て、当社のDE&Iについて課題に感じていることがあれば教えてください。

新木
例えば、産休・育休の取得促進については、人事部が旗振り役となって男性の育休取得率を100%にしようと取り組んでくれており、そのおかげで男性の育休取得率が大きく上昇しているのはとても素晴らしいです。もともと、産休に入る女性社員へのサポート体制も整ってきていましたし、産休・育休に送り出すところはとってもスムーズです。
一方で、産休・育休から職場復帰する際の受け入れ方は、もう一歩洗練・進化する必要があると感じています。例えば、子どもを産んで母として職場復帰してくる女性社員の生活やその考え方は、出産前とはガラッと変わっているはずなんです。仕事も大事だけど、同じくらいに子どもが大事。ワークとライフのバランスが大きく変わっていることに対する周囲の理解が不足しているケースもあると思うのです。
このようなテーマに触れる機会や学ぶ機会があればガラリと変わってくると思いますので、こうしたテーマに関する勉強会を開催していけると良いなと考えています。

──ブレインパッドのDE&Iについて、今後の展望をそれぞれの立場から教えていただけますでしょうか。

新木
データを活用するには多様な視点が重要であるのと同様に、強い経営・強い組織となるためにも多様性が重要だと言われています。そのためには当社もご多分にもれず、女性のリーダーを増やしていく必要があります。実際、マネジメント会議のメンバーを見ると、女性比率はとても低いです。会社の舵取りを決める場において、バランスを欠いた意思決定をしてしまわないよう、女性比率は高めていく必要があるでしょう。
そのために、女性リーダーが輩出されていくような取り組みを強化する必要があります。そのような取り組みに対して、女性社員の皆さんは「私なんか」と思わずに、前向きに機会を手にしてほしいです。

──今後に向けて、鈴木さんはいかがでしょうか。

鈴木
女性に限らず多様な方々が活躍できる場を広げたいですし、その多様な皆さんが組織としてちゃんと力を合わせていくということが大事だと思います。その意識と制度の両方を整えていく必要があると思います。意識の面では、先ほどお伝えしたようなカルチャー、理念を軸にした取り組みもありますし、制度や仕組みの面でも全社横断の取り組みを立ち上げたり、社内外のさまざまな仕事にチャレンジできる・経験を積めるような動きも大切だと考えています。

ブレインパッドを検討している方へのメッセージ

──最後に、ブレインパッドを検討している候補者の方へのメッセージをお願いします。

鈴木
ブレインパッドでは多様なメンバーが活躍していますし、多様性へのリスペクトがあります。まだ600名弱の組織規模ですので、今はない制度や仕組みも機動的につくっていけるタイミングです。どんどん声を上げることで、新しい仕組みや、やりたいことを実現していけます。「仕組みがなければ自分でつくればいいんだ」と思っていただける方には、フィットするのではないかと思います。

新木
これから私たちが解いていかなければならない社会課題・企業課題はますます多様化していくでしょう。そのためには私たちの多様性もより増していく必要があります。
私たちをつなぐのは、ブレインパッドの企業理念です。これに共感できると思えば思い切って門を叩いていただきたいです。企業理念と自分自身を線でつなぐことができれば、ワークとライフのバランスはきっと素晴らしいものになります。
私自身は、働く皆さんが自分にとっての働き方を自分で選択できること、その選択を互いに尊重しあえるような文化がどんどん発展していくよう、努力していきたいと思います。

──ありがとうございました。

本内容の関連記事はこちら。あわせてお読みください!
性別に縛られないブレインパッドで働く楽しさを語る座談会 <前編>
blog.brainpad.co.jp

性別に縛られないブレインパッドで働く楽しさを語る座談会 <後編>
blog.brainpad.co.jp

産休・育休を取得し、 キャリアを築いている女性社員インタビュー
blog.brainpad.co.jp


ブレインパッドでは新卒採用・中途採用共にまだまだ仲間を募集しています。ご興味のある方は、是非採用サイトをご覧ください!
www.brainpad.co.jp
www.brainpad.co.jp