【お知らせ】株式会社ブレインパッド 代表取締役社長 草野より、「高橋」姓への統一についてのお知らせ

このたび、当社 代表取締役社長 草野隆史は、これまでビジネスネームとして使用してきた「草野」姓を、すべて戸籍上の「高橋」姓に統一していくこととなりました。
ブレインパッド創業から18年強の歩みを通じて各所に広まっている「草野」の名前が変わることを、オフィシャルブログとしてもお知らせしたいと思い、本記事を掲載いたします。

※ 以下は、高橋本人が本決断の背景について2022年9月5日にFacebookへ投稿した内容を、一部編集のうえ、掲載しています。


「草野」を辞めました。

たいそうなタイトルをつけてますが、実際には、今後の人生、戸籍上では2010年末に切り替わっている母方の旧姓である「高橋」に自分の名前を統一していこうということです。

12年前に姓を変えた当時は、個人的にも38年間使ってきた「草野」という姓に愛着があったこともあり、ビジネスでは草野姓、プライベートでは高橋姓という使い分けをすることにしましたが、実際にやってみると、各所で証明が求められる際に出す証明書の姓名と、ビジネス上(すなわち名刺上)の姓名が異なるといちいち説明をしないといけないことが増えて、(多くの場合)大した手間ではないですが、細かいストレスを抱えることになりました。
その他、ホテル等の予約や支払いもどっちの姓で予約したのか失念して、一手間二手間余計にかかるということが多く、「これはどこかでやめなければいけないな」とは早い段階で思うようになっていましたが、なかなか良いタイミングが掴めないまま、高橋姓と既に人生の約1/4の期間を付き合ってきました。

名前の統一をなぜこのタイミングにしたかといえば、単純に2022年9月5日に50歳の誕生日を迎えるということに尽きます。

現実的にはとうに人生の折り返し地点を過ぎていると考えられますが、「人生100年時代」という言葉を真に受けると、これで折り返しということになるわけで、人生の後半戦を考えたときに、いろんなことの効率性とか、実績を集約する際の名前が2つ存在してフラつくのはよくないなと思うようになり、潔く(?)、これを機に統一しようと思うに至った次第であり、このタイミングを逃すと、ずっとダラダラと両方を使ってしまいそうな自分がいたためです。

この話を進めるにあたり反対意見があるとは思っていませんでしたし、実際に強い反対はありませんでしたが、「『ブレインパッドの草野』という名前(≒ブランド)は相当量、少なくともデータサイエンスに絡んだ業界では浸透しているものを捨てるということでいいんですね?」という問いについては、少し認識が足りていませんでした。

個人的に、名前をブランドにしようという意識はありませんでしたが、これまでのさまざまな活動に「草野」という姓で臨んでいた以上、多少なりとも知名度を得ていた部分あると思いますし、その活動のために会社にも投資をしてもらってきたことになります。
ただ、名前が変わっても、実際に取り組んできたこと自体に変化があるわけではないので、大きなマイナスはないでしょうし、そうはいっても、まだまだ小さな業界での「草野」の名前の知名度はたかが知れているということで、わがままを通させていただきました。

名前が変わっても、「データ活用」の促進・浸透を通して、この国をよくしようという思いに変わりはありませんので、どうかよろしくお願いいたします。

さて、せっかくの50歳の節目なので、後半戦というか、残りの人生の抱負的なものを簡単に述べさせていただきたいと思います。

まずは、ブレインパッドという会社の今後の継続的な発展の道筋をつけるということを、何よりも優先してやってゆきたいと思います。

18年強前(2004年)に、データ活用の重要性と、国レベルでの準備不足を感じて起業して以来、一心に事業に取り組んでまいりました。当時の、「データサイエンティストという言葉自体がなく、求人票も書けないような状況」からは一変し、リスキリングのテーマの筆頭として「データ分析」がランクインするようになり、データに関する関心は非常に高まったと思います。

データ分析をビジネスにするという「0→1」の取り組みは完了したと言って良いと思います。そして、その間、ありがたいことに皆様のご支援を受けて、ブレインパッドは決算毎にコンスタントに売上高と組織規模を拡大し、人員数は既に500名を超え、ビジネスのサイズも2023年6月期には売上高100億円を目指せるレベルに到達しました。これは、目指したとしても必ずしも到達できる規模ではないと思うので、その意味では、ここまで成長を支えていただいた社内外の関係者に心から感謝する次第です。

しかし他方、常々、ベンチャーはその会社の登場前後で時代を分けるくらい、当社で言えば、「ブレインパッド以前」と「以後」で歴史を分割するくらいでなければいけなかったと思うと、残念ながらそこまでのインパクトを出せておらず、正直、悔しい思いを持ってはいます。

現状を見れば、日本におけるデータ活用は、その前提となるIT活用の遅れもあって、諸外国に対して後塵を拝しています。希望は、ようやく国としての「生産性」の改善性の必要性について、メディア等々でも大きく取り上げられるようになってきたことでしょう。
今後、減っていく労働人口の影響を極小化するためにもIT活用は確実に進んでいきますし、そこで生成されたデータを適切に活用することで、継続的なカイゼンや付加価値を創造する需要は一層高まると考えています。

遅れてはいますが、確実に機会は訪れています。

まもなく創業20年を迎えようとする当社が、変化の激しいIT業界にあって、祖業から大きく軸足をずらさずに取り組めていることには、素直に感動と感謝を覚えます。
緩やかにビジネスモデルを変えつつも、創業時に掲げたミッションである「データ活用の促進を通じて持続可能な未来をつくる」の達成に向け、より大きく、より先進的な取り組みにチャレンジする機会が確実に広がっています。

そして、このチャレンジと並行して、ブレインパッドは、創業者が経営する会社から、きちんと時代ごとにふさわしいリーダーを選び、バトンを繋いでいける体制へと移行を果たしていく必要があります。
若いリーダーのもと、創業者抜きでもきちんと成長していく会社であることを証明することが、創業者かつ上場企業経営者としての責任だと思っているので、後半戦最初のテーマとして、そのチャレンジに取り組むことになると思います。

その上で、何か、「これは僕の仕事だよね」と誇れるような仕事をやりたいなと思っています。ブレインパッドとか、一般社団法人データサイエンティスト協会とかでの仕事は、誇れるにせよ、「僕たちの仕事」という感じだったので、人生後半戦は規模は一切問わず、「これは僕の仕事」というシグニチャー感のある仕事をやれたらいいなと思っています。

人を驚かせ、喜ばせ、感謝される。
そんな場とか時間を作る仕事をやりたいなと漠然と思っています。
そしてその先で、その行為がやっぱり日本のミッシングピースを埋めることに繋がるような仕事が出来たらいいなぁ、と漠然と思っています。

とはいえ、それはもう少しだけ先のお話。
占いによると僕の人生の本番は60歳かららしく(大器晩成過ぎ!w)、まだ10年も猶予があるんでノンビリ行こうと思いますので、まずはブレインパッドの「高橋」をよろしくお願いします。

追伸:
よく、どう呼んだらいいの?と聞かれるのですが、TAKAが苗字と名前の両方に入る変わった名前になるので、TAKAと呼んでいただければと思います。