第4回目は、ソリューション開発部にてITコンサルタント・プロジェクトマネージャーとして活躍する二人に登場いただきます! 1時間のインタビューでメモ書き6ページ(笑)に渡るほど、たくさんの内容をお話いただきました! ぜひ一読いただけると嬉しいです。
こんにちは。人事部の島﨑です。
これまで当社のデータエンジニアリング本部のソリューション開発部(通称:SD部)にて、データエンジニアやプロジェクトリーダーとして活躍するメンバーをご紹介してきましたが、今回はITコンサルタントやプロジェクトマネージャーの立場としてクライアント企業のプロジェクトを推進するお二人にインタビューしました。
(写真左)ソリューション開発部3G 青柳さん
(写真右)ソリューション開発部3G グループマネージャー 西尾さん
コンサル出身エンジニアがブレインパッドに感じた面白さ
ーー本日はよろしくお願いいたします。経験豊富なお二人のお話を楽しみにしていました。さっそくですが、お二人のこれまでのご経験とブレインパッド入社の経緯についてお聞きしても良いでしょうか?
青柳:
私がIT業界に足を踏み入れたのは、今から約20年前です。当時”IT革命”が流行語にもなっていた時代で、IT業界の友人からも今後伸びる業界だと聞いていたこともあり、プログラマーからキャリアをスタートさせました。その後は、システムエンジニアを経て、コンサル会社を複数経験しました。
ブレインパッドに入社した経緯は、リファラル(社員紹介)でして、ここなら自分の価値観に合った働き方ができると思い、入社を決めました。私自身、開発からITのグランドデザインまで一通り経験してきた中で、自分はお客様と伴走しながら「一緒に良いものを作る」スタイルの方が合っているなと感じていましたし、ブレインパッドはそれが実現できそうな会社だと感じました。
西尾:
私は大学が情報科学系の学部だったこともあり、システムエンジニアからキャリアをスタートしました。
新卒でユーザー系のSIerに入社し、たまたま配属されたのがBIやデータベースを扱う部署で、グループ企業に対するBI導入・運用やデータベースのバージョンアップなど保守業務を中心におこなっていました。入社5年目でBIシステム刷新プロジェクトを推進したことをキッカケに、「もっと多種多様な業種のクライアントやプロジェクトを経験したい」「クライアントに寄り添ったシステムを作りたい」と思うようになり、DWH/BI 専門のコンサル会社に転職しました。その後、大手総合コンサル会社のBI部門の立ち上げを経て、ブレインパッドに入社しました。
実はDWH/BI専門のコンサル会社にいた時、ブレインパッドの社員と一緒に仕事をしたことがありました。その後、転職を考えていた時期にその社員と再会し、改めてブレインパッドのデータ活用を通じた事業内容や業務内容を聞き、これまでの経験を活かしつつ、専門領域をさらに伸ばせると思い、入社を決めました。
ーーお二人ともコンサル会社を経験した上で、ブレインパッドに入社していますが、転職理由をもう少し詳しくお聞かせください。
青柳:
私は、BIパッケージの導入を専業とするコンサル会社、大手ITコンサル会社、大手総合コンサル会社を経験しています。コンサル会社は上流工程を経験できるメリットがある一方で、プロジェクトが大規模な分、自分の担当範囲が限定的になると感じていました。日本有数企業の基幹システムを刷新するプロジェクト等にも関わりましたが、どうしてもその中で自分が関わる範囲は一部に留まってしまい、システムを導入することによる効果・恩恵が感じ難いと思うようになりました。
ーーお客様と伴走しながら一緒に良いものを作るスタイルの方がご自身に合っていると仰ってましたね。
青柳:
はい。ブレインパッドに入社する前、フリーランスで仕事をしていた時期があり、その中で病院の業務改善プロジェクトを支援したことがありました。そこでは現状業務分析・改善案の提案・システム開発まで全ての工程を対応させていただき、率直に楽しく、やり甲斐を感じました。
その病院は訪問診療を主なサービスとしているのですが、改善前は訪問スケジュールをExcelで管理していて、訪問する先生と患者さんのスケジュールを看護事務の方が手動で作成・メンテナンスするという状況でした。
そうした手作業を自動化し効率化できるように、Google Cloud でプラットフォームを構築して、スマホアプリの連携も行い、訪問スケジュールの自動作成やスマホでの予定変更もできるようにしました。また、訪問予定をシステム化することで収支見込も自動作成できるようにしました。最初の相談から実装まで約4カ月程度でしたが、今でもそのシステムを利用いただいていており、お客様から直接ご意見や改善効果を伺うことができました。
その経験から、お客様と直接対面でやり取りしながら改善・開発していく仕事が楽しく、私に向いていると改めて感じたので、次の転職先は中堅規模の企業に転職しようと決めていました。
西尾:
私は、新卒からずっとデータ周りに強い企業に属してきたので、データ活用領域を専門にしようと決めていました。
前職の大手総合コンサルではBI部門の立ち上げメンバーとして入社したものの、一番長くアサインされたのは、金融機関の規制報告に関わる業務支援プロジェクトでした。このプロジェクトはデータを正しく集計して報告することが主目的であり、”データ活用”という分野からは少し外れていました。それに加えて、金融系プロジェクトはタームが長く、アサイン変更は数年先であろうと予想されました。システムに関わる人間として数年先というのは技術的にかなり遅れを取ってしまうという焦りもあり、それならばデータ活用を主軸にしている環境に改めて身を置き直そうと思い転職を決めました。
ーーよりデータ活用に踏み込めるようなプロジェクトに携わりたいと思って、転職を決められたということですよね。
西尾:
はい。前職のプロジェクトは小規模でかつ期間が長かったため、お客様との距離も近く、やりがいもありました。ただ総合コンサルはその名前の通り、様々なプロジェクトがあり様々なことが経験できる一方で、自分の希望する種類のプロジェクトに必ずしもアサインされるわけではなく、この先のキャリアに段々と不安を感じるようになりました。一方ブレインパッドでは、どのプロジェクトにアサインされたとしても、データ活用に関わることができるため、私にとっては最高の環境だと思いました。
プロジェクトの面白さは、”データを通じたビジネスへの貢献”
ーーなるほど。是非データ活用に関わるプロジェクトの面白さについて教えてください。
青柳:
私も含めてですが、データ活用の基盤構築や仕組み化を通じて、お客様の成長に貢献しようとする姿勢を全員が持っていると思うので、クライアントのビジネスにどう活用されるのかを考えながら、変化を見ることができる点は率直に面白いことだと思います。
西尾:
そうですね。私たちが構築したデータ分析基盤に、データが蓄積され・分析され・最終的にマーケティングツール等を通じて施策が実行される。その結果を元にさらに次の施策が実施される。そのようにデータが活かされていくサイクルを間近で見られるのはとても面白く、データの重要性を日々実感しています。
青柳:
BIツールに関わったことがある人だと、わかりやすいかもしれませんね。経営層から評価されることも多いので、ダイレクトにお客様のビジネスを感じられるプロジェクトが多い。一方で、お客様のビジネスをわかっていないと要望の意図がくみ取れない難しさもあります。
西尾:
青柳さんの仰る通り、要望を正しく理解していないと使いものにならないシステムを作り出してしまいますよね。
どのデータを収集すべきか、データをどう蓄積すると活用しやすいかなど、データ活用を見据えて設計する点はデータ基盤構築のノウハウと言えます。
ーーお二人が実際に担当されているプロジェクトについても教えてください。
青柳:
私はプラチナブログでも以前紹介されていた、野口さんと中島さんも参画しているクライアントに関わっていますが、その中でも単独で動ける新規プロジェクトをメインに対応させてもらっています。
【連載:エンジニア対談】データ活用支援プロジェクトの魅力 ー ビジネス構造を理解し、データ活用でお客様に付加価値を提供する ー - Platinum Data Blog by BrainPad
具体的には、コミュニケーションが行える店舗販促用のデジタルサイネージのデータ基盤構築や、新ブランド立ち上げに伴うECサイトのデータ基盤構築を担当しています。直近では、クライアント企業で大々的に実施される予定のID統合を含めたサービスの立ち上げに伴い、顧客コミュニケーションに必要なデータ基盤・MA(マーケティングオートメーション)施策領域も担当しています。
西尾:
私は現在2つのプロジェクトを担当しています。
1つはブレインパッドに入社以来、ずっと関わっているお客様の案件です。
ヘルスケア業界のDX推進に貢献するIQVIAソリューションズ ジャパンに聞く、「DX×データ分析基盤」 | DX・データ活用情報発信メディア-DOORS DX
AWS上にデータ分析基盤と、並列分散処理によるデータ加工の仕組みを構築しました。直近では機械学習モデルを組み込んだ新たなサービスが開始されるなど、さらに基盤が活用されるような取り組みに発展しています。
もう1つは、化粧品総合サイトを運営するお客様における、ユーザーの行動データをもとにした総合的なマーケティング分析サービスです。扱うデータ量が大量であること、データ加工処理が複雑であることから処理時間や保守性など様々な課題を抱えているため、システムアーキテクチャの刷新と併せてクラウドへの環境移行を行うプロジェクトを進めています。現在は要件定義が終わり、開発フェーズに入っています。
ーーお二人は、ITコンサルタントやPMとしてプロジェクトを推進されることが多いと思いますが、”データ活用のプロジェクト”ゆえの、必要とされるスキルや、プロジェクト運営のノウハウはありますか?
西尾:
データ活用プロジェクトだから特別、といったことはあまりないかもしれません(笑)
プロジェクトの運営自体は、通常のシステム開発と同じだと思います。ただ、要件定義や開発フェーズの”中身”については、活用目的に合ったデータ収集・蓄積・データモデルを設計する必要があるので、そうしたノウハウはデータ活用プロジェクトだからこそ求められる部分だと思います。
青柳:
プロジェクトの進め方の特徴でいうと、最初から全ての要望を実現させるために大人数で進めるというより、中核となる部分を少数でスピーディーに進めるスタイルが私たちには多いかもしれないですね。
データ活用を見据えつつ、最終的な拡張を考慮した上で基盤を構築して、その後に肉付けしていくことが多いので、不要なシステムを作ることが少ないと思います。失敗もあまりないですよね。
西尾:
そうですね。スモールスタートから始めることが多いと思います。大きな構想を描くことはいくらでもできると思いますが、私たちは構築だけではなくデータ活用が行われるところまで見届けるため、このようなプロジェクトの進め方になるのだと思います。
私はブレインパッドに入社して5年程経ち、社員数も倍以上に増えましたが、当時も今も何か検討する際は常に「お客様にとっての最適解はどの方法か」と議論できるメンバーばかりなのは、本当に素晴らしいと思っています。
青柳:
私は入社して1年程度ですが、「お客様にとって良いものを作りたい」といった熱量が高い人が、ブレインパッドには本当に多いと感じました。逆に言うと、指示された作業だけやりたい人や、誰かが決めてくれれば良いといったスタンスの人はブレインパッドには合わないかもしれないですね。
西尾:
私もそう思います。
お客様のことを相手以上に考える文化は今後も大事にしていきたいので、そこに共感してくれる方にぜひ仲間になってほしいと思います!
さいごに
「データ活用をシステム側面から支援するとは」一体どんなことなのか、私の中でも具体的なイメージを持てていなかったのですが、これまでSD部のみなさんのインタビューを通じて、理解が深まりましたし、さらにファンになりました(笑)
人事部としても、お客様目線で本質的な仕事をしている組織だと自信を持って伝えていきたいと思います。インタビューにご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
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