部門を越えた社内横断活動に成長。クラウドプラットフォーム・クロスファンクショナルチームをご紹介!

顧客企業のデータ活用を、システム開発や基盤構築の面から支えている当社のデータエンジニアリング本部(DE本部)。そのDE本部には、 Google Cloud 、AWS、Azure、Snowflakeの4つのクラウドプラットフォームチームから成る「クロスファンクショナルチーム(CFT)」があります。
CFTの組成の目的・背景は?普段どんなことをしているの?など、ブレインパッド社内のCFTの存在・活動をお伝えするべく、各チームのリーダーにインタビューしました。

こんにちは、広報の中林です。

みなさん、「クロスファンクショナルチーム」という言葉をご存知ですか?

”クロスファンクショナルチーム(CFT)とは、全社的な経営課題を解決するために、複数の部門(製造、営業など)から選出されたメンバーによって構成されるチーム。”
(野村総合研究所サイト 用語解説より https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/lst/ka/cross_func

ある目的のもと、組織を超えてさまざまなメンバーが集まり、お互いの経験や知識を持ち寄って組織内に閉じていては得られない発想や結果を生み出す活動である、と私は理解しました。

そして、このCFTはブレインパッドにも存在します。
ブレインパッドのCFTは、データ基盤構築や機械学習システムなどのシステムインテグレーション等を担うデータエンジニアリング本部(通称:DE本部)にあります。元々はDE本部内の活動として行われていたCFTですが、今ではデータサイエンティストが多数在籍するアナリティクス本部(AN本部)からもメンバーが参加する、本部を超えた横断活動になりつつあります。


ブレインパッドのCFTは、一体どんな活動を行っているのか、各チームのリーダーに答えてもらいました!

社内のナレッジ蓄積、パートナー企業とのリレーション構築、あらゆる役割を担うブレインパッドのクラウドプラットフォームCFTを深堀り!

ーーでは早速、CFTができた背景・目的を教えてください。

安田:DE本部の本部長からの提案で発足しました。CFTの組成の目的は、
  ・部署間連携の促進(仕事以外での交流機会の創出)
  ・チームメンバーのスキル習得のきっかけづくり
  ・組織としてのメンバースキル底上げのための仕掛けづくり(積極的な技術情報の発信)

  となっており、個人そして組織を成長・強化するための活動という位置づけです。

山口:チームとしては、クラウドプラットフォームをテーマにしているので、Google Cloud チーム、AWSチーム、Azureチーム、Snowflakeチームの4チームがあります。安田さんが説明した期待役割の他にも、クラウドベンダーとの技術ミーティングなどの実施を通してスキル強化、ナレッジ共有を行うことや、それを情報発信することなどが求められています。

山下:そうですね。あとは、各クラウドベンダーに設けられている資格の取得を促進することも期待役割として求められていて、クラウドベンダーの方に社内向けの勉強会を開催してもらうなどの企画も考えて実行しています。

藤野:CFTの活動がスタートしたのは、2020年7月です。今年で2年目で、昨年からリーダーの人もいれば、今年からリーダーになった人もいます。今年度は、この4人がリーダーです。

山下:リーダー以外のメンバーの参加方法には2種類あります。「君、このチーム入ろうか」という本部長による指名制(笑)と、自ら参加を希望する応募制があります。最近では、隣のアナリティクス本部のデータサイエンティストの方が参加するチームもあり、本部を超えた横断プロジェクトに成長しています!

データエンジニアリング本部 アナリティクスエンジニアリング部 安田 国裕

ーーとても良い取り組みで、今後に向けた期待が盛りだくさんですね。そんなCFTは、普段どんな活動をしているのでしょうか?

安田:活動内容は各チームによって少しずつ違うと思います。Google Cloud チームは、定例ミーティングを開催して情報交換を行っています。また、定例ミーティングを主軸にしつつ、新しい機能に関する情報などは社内のチャットルームで素早く共有する、などさまざまな取り組みを行っています。
機械学習システムの基盤も以前に比べたら構築しやすくなっていたりするので、チームでGoogle Cloud の分析環境を考えたり、どんどん新しい機能が増える Google Cloud の最新情報を追いかけて共有したりしています。

藤野:Google Cloud チームはチャット上での最新情報の共有が頻繁で、同じチームリーダーとしていつもすごいなと思って見ているし、個人的にも役に立ってます!

山口:確かにそうですね。
AWSチームは、AWS社とのリレーションを深めることもテーマとして挙がっており、その役割も期待されています。AWSにもパートナープログラムがあり、それに則した活動も行っています。例えば、「AWSの資格取得者を増やす」などです。資格は難易度別に分かれているので、チームの活動を通じて各資格の取得者を増やしていきたいなと思っています。
そして、そのための資格取得支援や交流会などは、今後増やしていきたいと考えていきたいと思っています。

データエンジニアリング本部 アナリティクスアプリケーション開発部 山口 将人

山下:Azureチームは、チームの活動と個人の活動の2つの軸があって、チームの活動としては情報共有ミーティングが中心です。日本マイクロソフトから送られてくるトレーニングやさまざまな情報をキャッチアップし、社内に共有しています。あとは、マイクロソフト社との勉強会を開催したり、Azureを使ったリファレンスアーキテクチャをCFTチームで実際に構築してみよう、という勉強会を開催したりもしました。
個人の活動としては、AWSチームでも挙がっていた資格の取得が中心ですね。Azureは既に「コンピテンシー」というパートナー資格を取得していますが、さらに上のコンピテンシーを狙っていこうと思っています。資格取得者数はすでにクリアしているので、他の要件をクリアして、最上位のパートナー格を取得したいですね。

安田:資格取得者の基準は各社で違いますよね。Google Cloud チームも資格取得者を増やしたいと思っています。

藤野:Snowflakeチームは、チームとして何をやりたいのか、どんな活動をするのかは、リーダーに任される中、今は、隔週~月1回程度メンバー全員が集まって、情報共有を行っています。
Snowflakeチームは、他のチームとはちょっと違うところに目標を置いていて、チームとしては資格取得を目指していたりはしません。(もちろん資格を取得したいという人がいたら応援しますよ!)
Snowflakeは他に比べて歴史が浅いので、どんなところが面白いのかについて、メンバーそれぞれが興味関心を高めたうえで、モチベーションが上がるポイント探しを実施しています。自分達の興味のあるテーマを調査し、それぞれに情報を持ち寄って、みんなに共有をする。そのナレッジが溜まってきたら、外部向けに情報発信を行いたいです。

データエンジニアリング本部 ソリューション開発部 山下 将志


ーー各チームどれくらいの人数が参加されているのでしょう?

安田:そうだな、どのチームも10人前後くらいかな?

山口:確かにそれくらいですね。

山下:そうそう。最近Azureチームに、応募枠で新卒入社の方が1名入ってくれたんですよ。自ら手を挙げてくれて、とても嬉しかった出来事でした。

藤野:それは確かに嬉しいですね。チームによっては、AN本部からの参加者もいますし、このCFTの活動が広まってきているのも嬉しいです。


ーーこのCFTの活動を通して「やって良かった」ことや、リーダーとして苦労している点はありますか?

安田:良かった点の1つは、資格を取得できたことですね。私自身は、資格を4つほど取得しました。エンジニアを表彰する「Google Cloud Partner Top Engineerアワードプログラム」にノミネートできると言われているので、エントリーしてみたいと思っています。チームとしては、各個人が資格を取得することで、社内にナレッジが蓄積・共有ができる点が良かったです。
苦労している点は、通常業務を抱えながらなので、活動時間の創出はやはり大変な面もあります。チームとしては、参加者それぞれに興味もモチベーションも違うので、チームを引っ張っていく身としては、頭を悩ませる部分です。新しく入った人向けに初級の内容を伝える勉強会を開催することも必要かなと最近は考えています。

山口:AWSの方を招いてハンズオンセミナーや最新情報の共有会などを月1回以上のペースで実施できたことは、非常に良かったなと思っています。これらの会は、AN本部やプロダクトビジネス本部など、他本部の方にも参加していただき、会社の中での横のつながりが作れた点も良かったです。
苦労している点は、安田さん同様に業務との兼ね合いですね。案件で忙しい時は、やはり時間の創出に工夫が必要です。

藤野:AWSの方に直接相談したり、相談されたりできる関係性が構築できているのは、素晴らしいですね。

山口:ありがとうございます。AWS社とのリレーション構築はチームに期待されていることでもあるので、そう言っていただけて嬉しいです。Azureチームはどうですか?

山下:そうですね、個人的に良かった点は、安田さんも挙げられていた、資格取得ができたことです。Azureチームのメンバーを筆頭に資格取得者が増えています。Azureチームのメンバーが牽引することで、会社全体の資格取得者数を増やすことができていることが嬉しいです。あとは、部署を超えた交流が増えた点もCFTの良い点だと思います。
困っている点は、これも安田さんと一緒です。目的やモチベーションが違うメンバーが集まっているので、チームでの活動を検討するのは、なかなか大変です。Azureを触ったことがないメンバーもいますしね。過去にはAzureを使った案件の共有や、その場でドキュメントを10分読みその内容を10分で発表するみたいな企画も実施しました。

藤野:確かに、部を超えた交流ができるのは良い点ですよね。1人で調べられることには限界がありますが、チームで調べると自分が調べる以上の情報が得られる点は素晴らしいと思っています。なにより、私自身がSnowflakeに興味があるので、非常に有益な場となっています。
苦労している点は、本業が忙しいのは良いことなのですが、他の皆さん同様に時間の確保が難しいという点ですね。今年はあまり構えすぎずに、活動していきたいなと思っています。

Snowflakeチームリーダー:藤野


ーーちなみにどんな時間をこのCFTの活動に充てていますか?

山口:時間は意識して作るようにしています。情報共有はチャットを活用したり。

藤野:そうですね、時間の使い方とツールの使い方は各チーム工夫してますよね。

安田:あとは、業務や案件の隙間にできた時間に「いまだ!」って感じでやってます。

山下:私の場合は、人事評価の目標にCFTの活動を盛り込んでいるので、そこでモチベーションを維持して、時間を捻出するようにしています。


ーーなるほど。皆さん時間の使い方を工夫されていますね。では、最後に今後どんな活動をしたいかを教えてください。

安田:Google Cloud チームでは、Google Cloud が使いやすくなるようなシステム開発のイメージができてきたので、それを社内に展開していきたいと思っています。あとは、定期的に1時間のハンズオン形式の社内勉強会の開催も検討しています。

山口:私は、将来的にこのAWSチームの活動から案件を創出できるようになれば良いな、なんてことを考えています。

山下:日本マイクロソフトの方を招いて勉強会を実施したい思いがあります。Azureチームメンバーの参考になるような内容がもちろん良いですが、内容やレベル感は検討が必要かなと思っています。

藤野:先ほどのとおり、今年のSnowflakeチームは構えすぎずに活動していきたいと思っています。私を含め、メンバーそれぞれにモチベーションを持ってもらうことが重要だと考えているので、その辺りを引き出していきたいですね。毎回、何に興味があるのかをかなりしつこく聞いて(笑)、次回以降のテーマの参考にしています。
最終的にはSnowflakeに関する対外的な情報発信を考えているので、それを目標に活動していきたいと思っています。


ーー各チームで得られたノウハウや情報を、CFT内はもちろん、社内外に広く共有できるようになると良いですね。それでは、最後にこれは言っておきたい、という一言があればお願いします。

安田:目の前のプロジェクトだけに注力しただけでは、引き出しも増えず、視野が狭くなりがちだと思います。そのため、クラウドをきっかけに部署を跨った人たちやプラットフォーマーの方々と普段の業務範囲とは違った視点で価値観を共有して、視野を広げてみませんか?

山口:DE本部では、(ITコンサルや開発エンジニアとして、)国内トップクラスのデータサイエンティストが作成した機械学習モデルを”社会実装する”という挑戦的なプロジェクトが沢山あります。クラウドプラットフォームのノウハウを活用する場も豊富にありますのでご興味のある方は、是非ご連絡ください!

山下:私のノウハウは惜しみなく伝えていきたいと思います。是非ブレインパッドで一緒にデータ活用の促進を通じて持続可能な未来を作っていきましょう!

藤野:Snowflakeチームは、実用化研究が好きな人には面白いのではないでしょうか。興味を持たれたら是非連絡ください。せっかくこういう場なので、社内外問わず、と言っておきます。


ーー皆さん、ありがとうございました!

最後に

いかがでしたでしょうか? DE本部は、CFTなどの取り組みを通じて1人では得られないナレッジを共有したり、切磋琢磨したりという環境づくりに取り組んでいます。それは個人の成長に繋げるためもありますが、お客様の期待に「ただ応える」ことに留まらず、その期待を超えた価値を提供したいという高いプロ意識から成り立っているものだと感じました。

そして、最後にお知らせです。
今後、各チームによるさまざまな技術ブログやメンバーのインタビュー記事が公開されていく予定ですので、こちらもお楽しみにしてください!



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