クラウド移行、Google Cloud 移行 を検討されている方の参考になれば幸いです!
こんにちは、広報の中林です。
2021年9月14日(火)~9月17日(金)に、Google Cloud Japan が主催するオンラインイベント「Open Cloud Summit」が開催されました。
このイベントは、アプリを高速に開発・改善するために、Kubernetes やサーバーレス プラットフォームを利用したモダンなシステム構築や開発、最新の運用管理に関する情報をはじめ、現場目線での Google Cloud 活用の事例を届けることを目的に開催されました。
Open Cloud Summitサイト
cloudonair.withgoogle.com
ちなみに、「 Open Cloud Summit 」の前に開催された、同じく Google 主催の「 Data Cloud Summit 」(2021年9月7日~9月10日)にも当社社員が登壇し、その模様をブログにまとめていますので、よろしければ合わせてご覧ください!
blog.brainpad.co.jp
(セッションレポート)「Rtoaster」の Google Cloud 移行のポイントを解説!
当日は、当社エンジニアの井上が、「大規模サービスのインフラ環境を Google Cloud へ移行した取り組みのご紹介」と題し、当社を代表する自社開発プロダクト「Rtoaster」のインフラ環境を Google Cloud に移行した際の内容を、以下の4点をポイントにご紹介しました。
- Google Cloud へ移行した背景は?
- 技術的課題への取り組み内容は?
- 本番移行に向けての課題への取り組み内容は?
- Google Cloud への移行の結果は?
●Google Cloud への移行理由
今回 Google Cloud へインフラ環境を移行した「Rtoaster(厳密にいうと Rtoaster action+)
」は、350社以上が利用し、年間約500億のユーザー行動をトラッキングし、年間約1,600億インプレッションを超えるリアルタイムレスポンスを行っている規模の大きなサービスです。
Google Cloud への移行前は、約200台の仮想マシンとベアメタルサーバーでインフラを構築していました。これを最小限のダウンタイムで Google Cloud へ移行するには、上記ポイントのとおり「技術的課題」と「本番移行に向けての課題」に向き合い、事前にできる限りの想定・解決をしておくことが非常に重要でした。
今回の移行の最大のポイントは、パフォーマンス検証だったと井上は述べました。そして、その中でもポイントとなった点を以下のように話しました。
- 一般的な負荷計測ツールを用いず、擬似リクエストサーバを独自に開発。Pub/Subからサブスクライブしたイベントメッセージをトラッキング・レコメンドリクエストに変換し、検証環境のエンドポイントに送信するよう構成した。
- これにより、本番環境のワークロードに限りなく近い形でパフォーマンス検証の実施が可能となった。
また、井上は、「ファイル連携移行」と「セキュリティ対策」の2点について、以下のようにポイントを述べました。
- ファイル連携移行においては、並行運用期間を設けて問題なくデータの向け先を切り替えることができた。
- セキュリティ対策としては、エンドポイントにはAkamaiのセキュリティサービスを導入、管理画面サーバには Cloud Amror を導入することで、セキュリティレベルを落とさずに移行することができた。
●Google Cloud 移行後は?
本番移行作業に向けて、移行リハーサルを行うなど入念に準備を進めた結果、大きなトラブルもなく計画通りに移行が完了。移行後もシステムは安定して稼働しています。
井上からは、移行後の効果についてもお話ししました。
そして、セッションの最後には、今後の展望も語らせていただきました!
当日のセッションの模様はオンデマンド配信のページよりご覧いただけます。「詳細が知りたい」という方はぜひご覧ください!
cloudonair.withgoogle.com
最後に
検証に検証を重ねた上での、大規模サービスのクラウド移行。クラウド移行を検討中の方の参考になれば幸いです。
そして、セッションの最後に井上からもお伝えしたとおり、当社は一緒に「Rtoaster」を盛り上げてくれるエンジニアの皆さまを絶賛募集中です。大規模サービスの開発・提供に興味のある方はぜひご応募ください!
https://www.brainpad.co.jp/recruit/