ブレインパッド初!インターンシップ「プロダクト開発エンジニアコース」を開催!

当社で初めてインターンシップ「プロダクト開発エンジニアコース」を開催いたしました。
運営を担当した当社エンジニアが、インターンシップの様子について熱意溢れる開催レポートを執筆しました!


こんにちは。プロダクトビジネス本部プロダクト開発部の新保です。
今回は、ブレインパッド初開催となったプロダクト開発エンジニアコースのインターンシップの様子をお伝えしていこうと思います。

初の開催となったインターンシップ「プロダクト開発エンジニアコース」

今年は、ブレインパッドで初めてのプロダクト開発エンジニア向けサマーインターンシップを開催しました。
初めての企画で右も左もわからない中必死に模索し、なんとか形にすることができたインターンシップです!
8月17日(月)~8月21日(金)、2020年8月31日(月)~9月4日(金)の2回実施し、合計10名の学生の皆さんが参加してくださいました。
昨今の状況に鑑みて、直前までオンライン開催にするかどうかを検討しましたが、学生の皆さんがより会社の雰囲気を感じられるように、毎朝の検温や定期的なアルコール消毒、マスクの着用等、新型コロナウイルス対策を徹底した上で、オフラインで開催することとなりました。

当日のインターンの様子はTwitterでも実況しておりましたので、こちらのアカウントも是非チェックしてみてください!
BrainPad@自社プロダクト開発エンジニアチーム (@BrainPadProduct) / Twitter

実際の業務上の課題の解決を目指すインターンシップのテーマ設定

学生の皆さんには、下記の2つのテーマから事前にどちらか一つのテーマを選んでいただき、それぞれのテーマ別にチームを作って取り組んでもらいました。

 1.自社開発のマッチングエンジン「Conomi(コノミ)」を使用したウェブアプリケーション開発
 2.ブレインパッドのSaaSを支える大規模データ基盤に関する技術検証

ブレインパッドのエンジニアが開発や技術検証を通じてどんなことを行っているのかを実際に体感してもらいたい、という企画メンバーの思いから、どちらも業務で実際に抱えている課題を解決するためのテーマとなっています。
今回ウェブアプリケーション開発のテーマに取り組んでいただいたのは合計3チーム、技術検証のテーマに取り組んでいただいたのは1チームです。

それぞれのテーマについて説明します。

「Conomi」を使用したウェブアプリケーション開発

「Conomi」とは、収集・蓄積されたデータを活用して、ヒト・モノのマッチング(レコメンド)データに変換する自社開発のマッチングエンジンです。

Conomiの概要

現状、お客様が「Conomi」の導入を検討するために行うPoCの際に、期間的な制約やシステム的制限によって定量評価ができないプロジェクトにおいて、「Conomi」が出力したマッチングデータの妥当性を評価することが難しいことを課題としています。
この対応策として、これまでは、出力データを渡して直接データからお客様に判断していただいたり、お客様ごとにJupyter Notebookで簡易的に可視化したものから判断していただくというような対応を行っていました。


今回のテーマのスコープ

今回のインターンシップでは、この課題を解決するために、「Conomi」が出力したマッチングデータを適切に・簡単に・定性的に評価するための汎用的な可視化ツールの企画の立案から設計・実装・デプロイまでを行っていただきました。

大規模データ基盤に関する技術検証

こちらのテーマでは、学生の皆さんに複数の課題の中からチームで取り組む課題を一つ選んでいただきました。
ここでは実際に学生の皆さんに取り組んでいただいた課題について説明します。

今回は、SaaS型の自社開発製品である「Rtoaster(アールトースター)」のデータのリアルタイム性を担保しつつ、インフラコストを削減するというミッションに取り組んでいただきました。
「Rtoaster」は、ウェブサイトやアプリの利用ログを処理して、マーケティング施策に関する指標の集計を行っています。

Rtoasterの管理画面

インターンシップ中の様子を詳しくご紹介!

オリエンテーション

1日目に、プロダクトビジネス本部の事業紹介や、今回のインターンシップのテーマと関連するプロダクトや課題についての説明を行いました。
事業紹介では、ブレインパッドのプロダクトビジネス本部がどういうミッションをもとに何を作っているのか、そしてどのように作り上げているのかをプロダクト開発部長から紹介しました。

プロダクトビジネス本部プロダクト開発部長の上川による事業紹介の様子

テーマと関連するプロダクトや課題の説明では、会社説明会だけでは知ることができない、より具体的なプロダクトの仕組みなどを説明しました。
学生の皆さんからの質問もあり、より理解を深めていく時間となりました。

インターンシップのテーマと関連するプロダクトや課題の説明する様子

途中で自己紹介タイムを挟み、学生の皆さんに趣味やインターンシップに参加する意気込みを語ってもらいました。
実は、ここでの自己紹介の中で某ゲームが趣味と発表した学生さんがいたことを当社のデジタルゲーム部が聞きつけ、終業後に学生の皆さんと社員を交えて、部活動の一環として急遽ゲーム大会が開催されました(笑)

自己紹介タイム

初日は社員との交流も兼ねて、セミナールームでソーシャルディスタンスを保ちながらランチ会を行いました。
物理的な距離はありますが、和気あいあいとした雰囲気で過ごすことができお互いの心理的な距離は縮めることができたのではないでしょうか。

社員と学生の皆さんを交えたランチ会もソーシャルディスタンスを保ちつつ開催しました

各チームにわかれてチーム開発開始

オリエンテーションが終われば、いよいよ各チームに別れて開発の時間が始まります。
1日目は環境構築やデータの把握をしたり、仕様案のブレストを行ったりしていました。
チームによっては、1~2日目にプロダクトオーナーへより詳細な現状の課題のヒアリングを行うなど、ただ開発するだけでなくしっかり目的意識を持って取り組んでいる様子が感じられました。
2日目以降は、タスク管理や役割分担をしながら、利用するフレームワークやライブラリの調査・設計・開発または検証をチームで進めてくれていました。

ブレストの様子
プロダクトオーナーへのヒアリングの様子

基本的に学生の皆さんで考えて自由に開発・検証を進めていただき、進捗の報告や煮詰まっていることなどの相談があれば、その都度担当のメンターに聞いていただきました。
メンターは、チームの近くでいつでも質問を受けられる体制でいるのはもちろんのこと、コードレビューや、進捗をみて軌道修正を行ったりとサポートをしていました。

開発が進んでいくにつれて、役割分担や方針のすり合わせ、フロントエンドとバックエンドの繋ぎこみなど、チーム開発ならではの難しさ・面白さを少しずつ感じることができたのではないでしょうか。

チームの振り返りやメンターとの1on1によるPDCAを毎日実施

毎日終業前にはメンターとの1on1やチームでの振り返りをしてPDCAを回していました。
1on1は、その日の振り返りや明日の行動計画、困っていることの相談などが行われました。
聞きたいことを聞ける時間や、個別で相談できる時間を設けたことは、学生の皆さんにとっても好評でした。

メンターとの1on1は毎日開催
チームの夕会の様子

中間報告

3日目の夕方に中間報告を行いました。
中間報告では、他のチームやメンター・人事を含むインターンプロジェクトメンバーに対して発表をしていただきました。
ウェブアプリケーション開発に取り組んだチームに対しては、技術選定についての質問やもっとこういう機能があれば良さそうといった現場社員ならではの意見が出てきていました。
技術検証に取り組んだチームに対しては、データの内容や検証方法、影響の大きさなどについての質問がありました。

中間報告の様子

最終報告会

いよいよ最終日。この日は最終報告会を行いました。
学生の皆さんは、中間報告で得たフィードバックを可能な範囲で取り入れ、最終報告会のギリギリまで細かい実装の修正や資料修正・発表練習をし、最善の努力をして挑んでいました。
最終報告会はセミナールームに集まり、プロダクトビジネス本部長やCDTO(Chief Data Technology Officer)、エンジニアリングマネジャーが見守る中、発表していただきました。

「Conomi」を使用したウェブアプリケーション開発のテーマに取り組んだチームのからは、背景・課題の説明から始まり、技術選定、デモによる機能の説明、今後の展望などを発表していただきました。
あえて未経験の技術に挑戦したチーム、シンプルさを追求したチーム、ビジュアルにこだわり遊び心を取り入れたチームと、それぞれのチームの色が出ており、とても見応えのある発表となりました。


マネジャー陣からのコメントでは、

 ・ただデータを見せるだけではなく使いやすさなども必要
 ・より汎用性の高いものにするためには何ができそうか?

など示唆を与えるコメントもあった一方で、

 ・なぜ作ったのかの背景・目的から伝えられていたのが良かった
 ・数値データしかないものをビジュアル的に見せるのは良い
 ・限られた時間の中でここまでのものを作れたのは良い
 ・新しい技術に挑戦するのは良い姿勢
 ・今後の展望で仕様だけでなく技術面の課題も認識できているのは良い

など、高評価コメントも飛び交っていました。

「Conomi」を使用したウェブアプリケーション開発に取り組んだチームの発表

大規模データ基盤に関する技術検証のテーマに取り組んだチームからは、課題や検証方法を説明した上で、検証結果とそこから導き出された結論までを発表していただきました。
検証方法としては、「Rtoaster」の管理画面のアクセスログをもとに「コスト削減率(ジョブを起動していない時間の割合)」と「リアルタイム性(リアルタイムにデータを取得できたログの割合)」を算出するといった内容が、図を使ってわかりやすく説明されました。

こちらの技術検証チームに対するマネジャー陣からのコメントでは、

 ・難しいテーマにも関わらず、図を使ってわかりやすく説明できていて良かった
 ・全体ではなく局所的な期間での検証結果も見てみたい
 ・アクセスがあまりない土日と、アクセスが多い平日でジョブ管理のルールを変えてみたらどうか?

などの意見があり、検証方法に対して新しい視点の意見も得ることができました。

大規模データ基盤に関する技術検証に取り組んだチームの発表


最終報告会の学生の皆さんの発表の様子は、リモートワーク中の社員でも見られるように、社内全体にストリーミング配信を行っていました。
ストリーミング配信を見た社員は、社内のチャットツールで発表に対するコメントや感想をつぶやき、オンラインでも盛り上がっていました。

発表を聞いた社員が社内のチャットで盛り上がる様子

先輩社員によるキャリアLT会

最終報告会の後には、先輩社員3名からのキャリアに関するLT会を行いました。
ブレインパッドを選んだ理由や就活のアドバイスなど真面目な話もありながら、それぞれの過去の体験を失敗談を交えて赤裸々に話しており、ところどころで笑いが沸き起こるLT会となりました。

先輩社員によるキャリアLT

振り返り

最後にチームごとにインターンシップ全体を振り返り、学んだことや良かったこと、インターンシップのテーマに対する意見など、率直な意見を言い合い有意義な時間を過ごすことができました。
振り返りの後には一人ひとり、メンターと最後の1on1を行い、今後の就活やキャリアに関する相談などもありました。

チームごとの振り返りの様子

インターンシップが終わってからは日を改めて、メンターから学生の皆さん一人ひとりに、技術的な観点と課題に取り組む姿勢の観点の両方で良かったところや、改善するともっと良くなるところなどをまとめたフィードバック資料をメールでお送りしました。
本インターンシップでの経験、フィードバックが少しでも今後の活動に役に立てば幸いです。

参加した学生の声

 ・データ分析の会社のイメージが強かったが、エンジニアの方も技術力が非常に高かった。
 ・待遇などもよく、ガチガチに固めるのではなく自由さを持って開発させてくれたのが良かったです。
 ・親身に受け答えしていただき、とてもありがたかったです。何を聞いてもアドバイスがもらえる安心感がありました。
 ・1on1や朝会の時間が長く、言いたいことが全て言えるみたいな感じだったのが良かったです。座る席も近くて、物理的、心理的にも相談しやすかったです。
 ・社員の方の仲が良く、説明やプレゼンの時にも笑いが起こるなど、とてもいい雰囲気の企業だと思った。
 ・就活に対する心持など、キャリアを考える参考になりました。加えて、会社の開発フローの体験もでき、働くことへの意識が芽生えました。

ご参加いただいた学生の皆さん、本当にありがとうございました!

(どうしてもマスクありなのが残念ですが、)マスクの下は笑顔や充実感いっぱいの集合写真

最後に

いかがでしたでしょうか。
10月より、2022年新卒採用の本選考を開始する予定です。
データを活用したプロダクト開発に少しでも興味のある方は、是非エントリーをお待ちしております!

また、2022年新卒向けのオンラインでの会社説明会も予定しております。
ブレインパッドについてもっと良く知りたい!という学生の方は、是非こちらにも参加いただければと思います。
新卒採用とあわせて、中途採用についてもエンジニア・データサイエンティスト・営業やコンサルタントなどのビジネス職を積極的に採用しています。
http://www.brainpad.co.jp/recruit/

今回のインターンシップに参加していただいた学生の皆さん、そして本記事をご覧になっていただいた方々が、ブレインパッドを魅力に思っていただけたら嬉しいです!