中島 一憲 | 酒井 啓正 | 岩田 雄樹 |
トランスフォーメーションユニット データ活用業務支援サービス データ活用業務支援サービス 3グループグループリーダー |
トランスフォーメーションユニット データ活用業務支援サービス データ活用業務支援サービス3グループ |
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マーケティングテクノロジストとは
データドリブンにマーケティングを実行する上で必要となる技術的な課題に着目し、マーケティングに特化したテクノロジーを把握し、クライアントのデータ活用に伴走する役割を担う専門職。企業の現場に入り、業務プロセスを把握しながら、マーケティング担当者が戦略を検討・実行するために必要なテクノロジーの導入を支援。企業のマーケティング部門とIT部門をつなぎ、円滑なコミュニケーションも実現する。アメリカなど海外においては、既に専門職として確立している。
──最初に、皆さんの自己紹介をお願いします。ブレインパッドへ転職したきっかけや決め手も教えてください。
中島
2012年に新卒で大手SIerに入社し、8年間通信業界向けの業務システム開発に携わってきました。その後、2021年にブレインパッドへ転職し、現在は前職の開発経験を活かして顧客のマーケティング施策を支援しています。
前職のSIerでは、古いシステムのリプレイス業務が中心だったため、新しい開発や価値を生み出す仕事に携わりたいと思い、転職を決意しました。データ活用による新しい価値創造に取り組むブレインパッドに魅力を感じ、特にデータドリブンなマーケティング施策の実現を支援する仕事に可能性を感じました。
酒井
大学院を卒業後、入社したSIerでデータ分析基盤の構築業務を行っていました。ブレインパッドへの転職後は、その経験を活かしてデータ活用の実践に取り組んでいます。
転職を考え始めたのは、前職での経験から「データをどう活用するか」という実践的な部分に興味を持つようになったからです。前職ではデータ基盤の構築が中心で、その先のデータ活用には関わっていませんでした。しかし、より価値のあるデータ基盤を構築できるようになるためには、データの活用面の経験を積むことも重要だと考えました。ブレインパッドではビジネスユーザーに近い距離でデータ活用を実践できると考えたため、転職を決意しました。
岩田
最初のキャリアは受託のシステムエンジニアで、eラーニングや金融データ基盤の開発を行っていました。そこでデータ活用に興味を持つようになり、その次は人材派遣企業で社内エンジニアを経験し、開発全般を担当しながら、マーケティングのデータ活用に携わりました。その後、2024年4月にブレインパッドへ転職しました。
私がブレインパッドに転職を決めたのは、コンサルタントという仕事をしながら、データ分野でのプロフェッショナルを目指せると感じたためです。前職では、社内エンジニアとしてデータを扱う仕事もしていましたが、もっとビジネスの現場に踏み込んでクライアントの課題解決をサポートしたいと考えていました。そのようなタイミングでブレインパッドを知り、データを軸にマーケティング施策や業務改善を支援できる点に魅力を感じて入社を決めました。
マーケティング施策に説得力を持たせるためのデータ活用
──皆さんが担当している業務について教えてください。
中島
私の業務は、マーケターが考えた施策をデータで具体化し、その施策を実現することです。例えば、データ分析をもとにメルマガ配信の最適なタイミングを提案する、など施策の実行支援などを行っています。データを起点として、マーケティング施策に説得力を持たせられるのが、我々のサービスの大きな価値だと考えています。
酒井
私は中島さんの業務とは異なり、データ基盤の整備や保守運用をメインで担当しています。お客様が実施したい施策に必要なデータ定義やセグメント情報を作成し、マーケティング活動を支える基盤を維持する役割を担っています。データを正確かつ最新に維持する必要があり、そのような点は難易度が高い部分だと感じています。
岩田
私はお客様からのデータ提供の依頼対応やレポート作成などを中心に業務を行っています。お客様から「こういうリストがほしい」「このデータを提供してほしい」といったリクエストに対応しながら、マーケティング業務全般をデータの観点からサポートしています。
──マーケティングとテクノロジーの両方の知識が必要ということですが、皆さん、これまでエンジニアとしてのキャリアがメインだったと思います。転職後、どのようにマーケティングの勉強をされましたか。
中島
マーケティングに関する知識は、書籍を読むことから始めました。しかし、実際にお客様の業務に携わるなかで学んでいる部分も大きいです。マーケティングの施策は、一般の消費者目線が重要です。そこで「同じ内容のメールが何度も来たら嫌だよね」などといったユーザー目線の感覚を大切にし、現場での経験を積みながら少しずつ理解を深めてきました。
岩田
私は前職でマーケティング業務に触れる機会があったので、その経験を活かすことができました。一方で、マーケティングのトレンドや最新情報は常に変わるため、自己学習が欠かせません。日々、書籍やWeb記事を通して最新の情報をキャッチアップし、業務に取り入れることを心がけています。
酒井
私は、ブレインパッドに転職した時点ではマーケティングの知識がほとんどありませんでした。そのため、入社後に書籍や事例紹介などを通じて学びを深めてきました。自分で勉強する際に特に役に立ったのが「他社の成功事例」です。今後は社内外の勉強会にも積極的に参加し、最新のマーケティングにおけるトレンドをキャッチしていきたいです。
データ活用支援の現場で感じる、やりがいと課題
──皆さんが仕事でやりがいを感じる瞬間を教えてください。
岩田
クライアントとなるマーケターの方々に感謝の言葉をいただいた時です。日々の業務としてはクライアントからのリクエストに応える業務が多いのですが、プラスアルファで付加価値を提供できるように意識して業務を行っています。これからも自分から積極的に新しい意見やアイデアを提案し、より高い付加価値を提供できるようにしていきたいです。
中島
私がやりがいを感じるのは、企画立案の段階から関わったプロジェクトが形になって世の中に出た時です。例えば、クライアントだけでなく、広告代理店などと協力しながら施策を具体化し、最終的にそれが実行された瞬間は大きな達成感があります。また、クライアントとのコミュニケーションの中で「他社とは違い、ブレインパッドさんは幅広く対応してもらえるから助かっています」と言っていただけた時は、自分たちの役割の重要性を強く実感できました。お客様がやりたいことを一緒に形にしていく部分に携われることが大きなやりがいに繋がっています。
酒井
データを活用し、ブレインパッドならではの価値をお客様に提供できた瞬間が最もやりがいを感じます。長年蓄積されてきたデータを整理し、最適な形にしてお客様に提案できた時は、私たち独自の価値提供ができていると実感できます。また、業務を通じて周辺システムの知識が増え、クライアントの要望を全体最適の視点で解決できた時には大きな達成感を感じます。
──仕事をしているなかで難しいと感じることはありますか?
岩田
クライアントの悩みや課題は本当に千差万別です。そのため、それぞれのクライアントの状況を正しく理解し、柔軟に対応する力が求められます。お客様ごとの異なる課題に対して、データを活用してどのように貢献できるかを考えることは大変ではありますが、その一方で大きなやりがいを感じる部分でもあると思っています。
中島
私が難しいと感じるのは「クライアントの業務との境界線が見えづらい」という点です。支援の範囲を線引きするのが難しく、常にクライアントとの丁寧なコミュニケーションが求められます。業務の領域を明確にしながらも、お客様が抱えている課題をどのように解決に導くかというバランスをとることは難易度が高いですね。
酒井
最初の頃は「お客様に分かりやすく伝える」という部分に難しさを感じていました。データ基盤の説明資料を作る際、どうしてもエンジニア目線で図を描いたり、専門用語を使ったりしてしまっていました。しかし、コミュニケーションを取る中でお客様が理解しやすい形に翻訳することの重要性を感じ、さまざまな工夫を重ねたことを覚えています。結果的に、お客様にとってわかりやすい資料を作成するスキルを身につけることができました。
お互いの知見を共有し、価値を高め合う組織文化
──組織の雰囲気やカルチャーを教えていただけますか?
酒井
TFユニットは人数が少なめのこともあり、組織として明確なカルチャーはこれから醸成される段階だと感じていますが、メンバー間での知見共有が積極的に行われている点は大きな特徴かもしれません。基本的に普段はプロジェクトごとに分かれて業務を進めていますが、定例会議などのみんなが集まる場では頻繁に情報交換を行っています。お互いの知識や経験を学び合う姿勢は、組織の中で浸透していると感じています。
岩田
ブレインパッド全体としては、ボトムアップの文化が根付いています。現場の意見や提案が経営層にも伝わりやすく、風通しの良さが大きな魅力です。また、現場からの声を大切にしているため「このようにした方が良いのではないか?」という現場メンバーからの意見も気軽に発信することができます。
──TFユニットで活躍しているメンバーに共通する特徴はありますか?
中島
TFユニットで活躍するために、特定の「高度なスキル」が絶対に必要というわけではないと考えています。それよりも「お客様が困っている時にどのように寄り添い、解決に導いていくのか」と考えていく姿勢のほうが重要です。もちろん、SQLやデータ分析といった基本的なITスキルは必要ですが、それよりもお客様の課題をしっかりヒアリングし、理解しようとする姿勢・コミュニケーション力が重要だと考えています。
酒井
組織の中でも「マーケティングテクノロジスト」という役割が完全に定義されているわけではありません。実際の業務においても明確に決まったやり方や正解があるわけではなく、ゼロから考え、試行錯誤しながら役割を定義していくことができる方が活躍していると感じますね。
岩田
物事を客観的に捉え、数字やエビデンスに基づいて物事を判断できる人が活躍できる組織だと思います。データは嘘をつかないので、主観や憶測ではなく、しっかりとした根拠に基づいて提案を行う姿勢が必要です。
マーケティングテクノロジストとしての挑戦と、新たな仲間へのメッセージ
──今後、ブレインパッドで挑戦したいことを教えてください。
岩田
今後はマーケティングの知識をさらに深め、TFユニットの一員として上流から下流まで一気通貫で対応できるスキルを身につけたいと考えています。具体的には、データを収集して整備するだけでなく、その先のマーケティング戦略の提案や実行支援にも力を入れたいです。
酒井
ブレインパッドへ転職したのは、データサイエンスの視点からマーケティングの提案から実行まで一気通貫で支援したいと考えたからです。しかし、現状はその領域に十分に踏み込めていません。今後はデータエンジニアとしての強みを活かしつつ、マーケティングの知識と実務経験をさらに積み、お客様のデータ活用をトータルで支援できるスキルを高めたいです。TFユニットの一員として、真に価値ある提案ができるように挑戦し続けたいと考えています。
中島
マーケティングテクノロジストの役割は非常に幅広く、私もまだまだすべてを網羅できているわけではありません。今後は自分自身のスキルをさらに高めて、マーケティング施策の具体化や実行支援だけでなく、より上流の戦略立案や施策提案にも踏み込みたいです。
ブレインパッドにはデータサイエンティストやエンジニア、マーケターといったさまざまな専門家が在籍しています。その中で、データとビジネスの橋渡し役としてクライアントに価値提供をし続けられるようになりたいです。
──最後に、ブレインパッドに興味をお持ちの方へのメッセージをお願いします。
岩田
データエンジニアとしての経験を持ちながら、マーケティング分野への興味がある方にとって、ブレインパッドは非常にやりがいのある環境です。顧客のさまざまな課題解決をサポートするために、幅広い経験やスキルを持った方を求めています。データ活用を軸にした新しい価値提供に興味のある方は、ぜひ応募していただければと思います。
酒井
私は前職のデータ基盤構築の経験を活かしながら、マーケティングテクノロジストとして新しい価値を作り出す仕事に取り組んでいます。TFユニットでは、役割や業務範囲を自ら定義し、作り上げていく面白さがあります。「データをどのように使って価値を生み出すのか?」という課題に一緒に向き合い、成長していける仲間が増えることを楽しみにしています。
中島
「マーケティングテクノロジスト」という言葉は、まだあまり馴染みがないかもしれません。TFユニットの仕事内容については、前回の記事で詳しく紹介していますので、そちらも参考にしていただければと思います。顧客に寄り添いながら課題解決に貢献したい方にとって、TFユニットは最高の環境だと思います。少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ話を聞きにきてください。
──本日はありがとうございました。
ブレインパッドでは新卒採用・中途採用共にまだまだ仲間を募集しています。ご興味のある方は、是非採用サイトをご覧ください!
www.brainpad.co.jp
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