【連載】数億円規模のプロジェクトを率いるITコンサル/PMに聞く、データ活用支援プロジェクトの魅力〜大手化粧品メーカーのマーケティングを支えるデータ活用支援事例～

データ活用をシステム面から支援するデータエンジニアリング本部の魅力に迫るべく、ブレインパッドに転職した中途入社社員の声をお届けする連載企画。今回は、誰もが知る大手化粧品メーカー様にて、数億円規模のプロジェクトを一手に担う清水さんにインタビューを実施しました。
わたしたちの生活にも身近な消費財マーケティングの事例をご紹介することで、データ活用支援によるビジネス貢献のイメージを分かりやすくお伝えできたらと思います。

こんにちは。人事部の島﨑です。

最近、ブレインパッドを”DXイノベーションカンパニー”とご紹介いただくことがありました。当社はこれまで「データ分析の専門集団」や「AI推進パートナー」など、様々な呼ばれ方をしていますが、2004年の創業からミッションを変えずに、一貫してデータを軸に事業を展開しているので、時代に合わせて認知いただきやすい名前で呼んでいただけているのだと思います。
また、リーディングカンパニーでありながら、市場や顧客のビジネスニーズ・課題に合わせて進化をしてきた当社だからこそ、豊富なプロジェクト事例があるのだとプレスリリースが出る度に感じています。（https://www.brainpad.co.jp/news）

今回は、数ある事例の中でも、売上規模が数億円に上る大規模プロジェクトをPMとして統括・推進している清水さんにインタビューを実施しました。
日本を代表する企業様と直接関わりながらプロジェクトを動かしていく面白さや、ブレインパッドの支援スタイルだからこそ感じられるやりがいなどをお話しいただきました。

データエンジニアリング本部ソリューション開発部4G グループマネジャー清水俊克さん

ーー本日はよろしくお願いいたします。さっそくですが、清水さんの簡単な略歴と現在の仕事内容をお聞きしたいと思います。前職はどのようなことをされていたのですか？

ブレインパッドに入る前は、総合系コンサルティングファームにいて、金融業界のお客様向けに、会計や税務分野のシステム構築などを担当していました。プロジェクトによっては業務やシステムの大幅な見直しが必要なこともあり、システムのグランドデザインにも携わっていました。

ーーなかなか専門的な分野でお仕事をされていたんですね。ブレインパッドに転職後の、現在の仕事内容について教えてください。

今はソリューション開発部（通称：SD部）という部署で、グループマネジャーを担っています。プロジェクトとしては、PMとして20人くらいのメンバーを統括しながら、クライアント企業様が自社のデータやサードパーティーデータを有効活用するためのデータ活用支援プロジェクトを進行しています。担当している主な業務は、データ基盤の開発部分と、収集したデータを販促戦略などに落とし込むためのデータ活用支援の部分です。そのため、マーケティング担当の方と直接やりとりする機会が多いです。

ーープロジェクトについて、さらに詳しくお聞きして良いでしょうか？

担当しているクライアント企業様は業界の中でもかなり大手の化粧品メーカーで、10年程前にブレインパッドがデータ基盤の構築を支援したところからプロジェクトが始まっています。私はブレインパッドに入社して今年で8年目になりますが、入社からこれまで継続してご支援をさせていただいています。

データ活用支援では、例えば、販売している商品の売上や消費者を分析して、より効果的な施策を実施したいというご要望に対して、必要なデータを整備するところから、販売実績や顧客属性を可視化・分析するレポートの作成、分析した結果を販促施策に反映するところまでをトータルにご支援しています。施策の実施で言うと、MAツール（※）の実装や運用支援も行っており、より効果的な施策にするためにターゲティングをどうするのかなどをお客様と検討し、実際にメールマガジンやLINE、アプリプッシュの配信をするところまで行っています。最近では、機械学習を用いてCVの予測を行い、より精度の高いターゲットの絞り込みができるような支援も行っています。

※MAツール（マーケティングオートメーションツール）：マーケティング活動の自動化・効率化や効率化を実現するためのツール

ーー大手化粧品メーカー様となると、扱うデータ量も膨大なのではないでしょうか？

そうですね。いろいろなデータがあるので合わせるとかなりの数になりますが、例えばメインの会員組織の会員数だと700万くらい、購買データだと4〜5億くらいです。

ーーそれだけのデータ量をマーケティングに活かせるための仕組みを作り、運用やデータ活用までご支援しているということですよね？

クライアント企業の担当者様が苦労せずに、データを使うことができる環境は整えられていると思います。
プロジェクト自体の売上規模も上がっていて、私がブレインパッドに入社した当時の、売上は1億円もなかったと思いますが、徐々に支援の範囲を広げ、今では様々な部門・ブランドでご支援させていただけるようになり、売上も数倍に伸びています。それも、これまでの実績やお客様との関係性があってこそだと思うので、コツコツ積み上げてここまで拡大してきたことは自信になっていますし、モチベーションにもなっています。

ーーデータ活用という文脈のみで数億円規模の案件をリードするというのは、自社やクライアントへの貢献度がとても大きく、やりがいがありそうですよね。それだけ大きな案件に育てることができたのは、どういった点が評価されたからだと思われますか？

データ活用に幅広く対応できる私たちの強みを生かしつつ、お客様の事業に深く入り込んで一緒に伴走しながら支援をしてきたことが大きいかなと思います。
実績を積み上げていくうちにブレインパッドという会社名や、時には私の名前が別の部署にまで広まっていたりして、「ブレインパッドか清水さんに声をかければ何かしらアイディアを出してくれるよ」と言って頂けることもありました。
あとは、クライアント側のデータサイエンティストの方に「すごくデータが使いやすい」と仰っていただいたこともありますし、「一気通貫で柔軟に支援してもらえるから業務が進めやすい」と仰っていただいたこともあるので、私たちが提供しているサービスの質にご満足いただけているというのもあると思います。

ーー自分の仕事がお客様の事業に貢献できていると実感できるのは嬉しいですね。まさにブレインパッドが目指す「ITとデータで新しい価値を生み出す」というビジョンが体現されていると思いました。

そうですね。「作って終わり」ではなく、お客様の業務に深く入り込んで伴走する形でプロジェクトを進めていくスタイルはブレインパッドの良さであり、非常に面白みがあると思います。IT業界で働いていると、業務の効率化や生産性の向上を目的にシステムを開発して、納品したら終わりという仕事が比較的多いと感じますが、そうではなくて長期的にお客様の利益に繋がるような支援ができるというのは新しい経験でした。
私が所属しているのは、エンジニアの組織ではありますが、お客様のビジネス課題に本質的に向き合うことで、必ずしも提案がシステム納品のみにならない点もブレインパッドのミッション・ビジョンが体現されていると思います。

ーーブレインパッドならではのプロジェクトの進め方ですよね。お客様と直接関わるからこそ実感できる、データが価値に変わる瞬間など、やっていてよかったと思ったエピソードはありますか？

新しいブランドが立ち上がった時の話ですが、お客様の購買データなどをいろいろと見ていると、自分で使うために購入する方もさることながら、ギフトとして購入される方がかなり多いことが見えてきたんです。そこで、クリスマスや母の日などギフトの需要が増える時期に合わせて、贈り物としての購入を促すメッセージを配信してはどうかと提案をしました。クライアント側でも贈り物として購入される方が多いというのはなんとなく感じていたようですが、それがデータできちんと裏付けされたことで新しい販促戦略として採用されることになりました。データがお客様のビジネスに活かされ、消費者の元に目に見える形で届けられていることを実感すると、やっぱりブレインパッドでやっててよかったなと思います。

ーーブレインパッドのプロジェクトに携わる魅力がとても分かりました！最後に、これから清水さんがやっていきたいことがあれば教えてください。

先程「データで価値を生み出す」という話をしましたが、正直言うとここに関してはまだ満足いくレベルまで達していないのではと思っています。データを基に戦略を立てて施策を回したあと、その結果を見てさらに分析してきちんと評価をして、そして次の施策に繋げていくということをもっと大きなサイクルで包括的に見る・支援するところまでやりたいです。
データをとことん活用して、どの施策がどれくらい売上にインパクトを与えられたのかとか、どれくらいの顧客を獲得できたのかとか、よりクライアントさんの事業や意思決定を深くサポートできるような仕事ができたらいいなと思います。

ーー本日はいろいろとお話しいただきありがとうございました！ブレインパッドには様々なプロジェクトがありますが、データ活用のプロジェクトだからこそ、ビジネスと技術を両輪とした経験を積むことができるのだと思いました。
私自身も、いろんなエンジニアの皆さんと関わる中で、一環して「ビジネス×エンジニアリングで価値を生み出そう」とする姿勢を持っていらっしゃると日々実感しています。引き続き、ブレインパッドの素敵な社員の方のインタビューをお届けできたらと思います！