柴田 剛 | 小島 規敬 |
株式会社TimeTechnologies 取締役COO |
株式会社TimeTechnologies カスタマーサクセスグループ グループリーダー |
2012年にブレインパッドへ入社。デジタルマーケティング領域の自社ソリューションにおけるコンサルティング業務に従事し、パーソナライズマーケティングやDMP構築など大手企業向けプロジェクトを多数手掛ける。 その後、セールス・コンサルティング・カスタマーサポート部門を統括。 グループ会社をまたがるDXプロジェクトを推進するエンタープライズアカウントのマネジメントを担当し、エンタープライズアカウントの営業部門を統括。2022年より現職。 |
2020年にブレインパッドへ入社。デジタルマーケティング領域の自社ソリューションにおけるカスタマーサクセスやプリセールスとして、提案から活用までをご支援。 2022年より現職。 |
──簡単に、二人の現在の役割を教えてください。
柴田
ブレインパッドから出向し、株式会社TimeTechnologies(以下TimeTechnologies社)で取締役COOを務めており、セールスとカスタマーサクセス、プロダクト企画の領域を管掌しています。これらの部門を横断的に見ており、お客様のニーズを素早くプロダクトに反映できる体制づくりを担っています。
小島
同じくブレインパッドから出向し、TimeTechnologies社でカスタマーサクセス領域のリードとして、お客様とのコミュニケーションを担当しています。また、プロダクト開発における、新規機能の企画や改善にも携わっています。
──TimeTechnologies社について教えてください。
柴田
TimeTechnologies社は、2022年7月にブレインパッドにジョインしました。LINE特化型のマーケティングオートメーションツール(以下、MAツール)である「Ligla」の開発と提供を行っています。現在の社員数は20名程度で、全員がブレインパッドからの出向者です。20代から30代の比較的若いメンバーが多く、オフィスや利用できる制度など、働く環境面はブレインパッドと変わりませんが、スモールチームの中でスタートアップらしいチャレンジができる環境です。
組織としては、お客様の要望を素早くプロダクトの開発ロードマップに反映できるよう、セールス、カスタマーサクセス、開発エンジニアが密にコミュニケーションを取れる体制にしています。特に技術面では、親会社であるブレインパッドの機械学習エンジニアやデータサイエンティストも開発に加わっているため、AIやパーソナライズ技術を活用した機能が特徴の一つです。そのため、単なるメッセージ配信だけでなく、データに基づいた効果的なコミュニケーションを実現しています。
ブレインパッドと比較すると、小規模なチームだからこそ素早い意思決定と実行ができることも特徴です。ブレインパッドでは大規模なプロジェクトが多く、長期間腰を据えて取り組む機会が多い一方で、私たちは柔軟に役割を変えながらスピーディーに動くことができます。実際に大きなプロジェクトにおいて、他社では数年かかるような開発であっても、私たちは数ヶ月単位で実現することができています。
──LINE特化型のプロダクト 「Ligla」について教えてください。
柴田
「Ligla」は、LINEマーケティングに特化したLINE公式アカウントの拡張ツールです。LINEの特徴でもある「インタラクティブコミュニケーション」という比較的新しい領域に果敢にチャレンジするプロダクトで、双方向のコミュニケーションの活性化に重点を置いています。
特に、メッセージの開封率やサイトに訪れたユーザーの行動履歴などのデータを取得・学習し、自動的にパーソナライズ配信を行えるのが大きな特徴です。また、ユーザーからアンケートや問い合わせを受け付け、それに対して応答する双方向のコミュニケーションが可能です。これにより、LINE公式アカウントを運用している企業は、ユーザーを深く理解でき、より密なコミュニケーションができるようになります。
プロダクトビジネスに魅力を感じ、新たな挑戦として「TimeTechnologies社」へ
──二人のこれまでの経歴と、「Ligla」事業に関わることになった背景はどのようなものだったのでしょうか?
柴田
私は2012年4月にブレインパッドに中途入社しました。前職はデジタルマーケティング支援会社に勤めており、ECサイトの企画提案などを行っていました。ブレインパッドに入社してからは、ショッピングモールのパーソナライズドマーケティングや大手通信キャリアのデータ活用プロジェクトなどに携わりました。その後、プロダクト事業の営業・コンサルティング・カスタマーサポート部門の統括や総合商社の経営支援プロジェクトにも3年ほど参画し、物流や海外案件も担当していました。
プロダクトビジネスに興味を持ったのは、人的リソースに依存しない収益モデルに可能性を感じたからです。労働集約型のビジネスモデルでは、どうしても売上成長に限界がきてしまう部分があると感じていました。その一方で、プロダクトビジネスはある意味で「半自動的に売上を伸ばせる」部分がありますし、テクノロジーを活用して継続的に価値を向上することができるプロセスに魅力を感じました。
小島
私は2020年にブレインパッドに新卒入社し、自社プロダクトである「Rtoaster(アールトースター)」のカスタマーサクセスや新規のお客様への提案などを担当していました。3年目が終わったタイミングで柴田さんに声をかけてもらい、「Ligla」の初期メンバーとしてTimeTechnologies社に参画しました。
元々、SaaSというビジネスモデル自体に興味があったこともあり、自分自身のキャリアとしてSaaS事業に関する経験値を増やしていきたいと考えていました。「Ligla」は新しいプロダクトで、お客様に新しい価値を届けるために新機能を作っていく段階だったので、より幅広い経験が積める可能性を感じました。
開発スピードの速さが大きな特徴
──TimeTechnologies社で働く魅力はどんな点だと考えていますか?
小島
最初に実感した魅力は、開発スピードの速さです。大規模なプロダクトだと関係者も多く、どうしても開発スピードを上げるのが難しい側面があります。実際に、成熟したプロダクトだと新機能のリリースは半年に1回できれば良い方だと思うのですが、「Ligla」の場合は2、3ヶ月に1回は新機能のリリースを実施しており、お客様からの改善要望にもすぐに対応できます。
特徴的な事例として「Ligla」の管理画面の全面リニューアルがあります。「Ligla」の管理画面は2年ほど使用しているものだったのですが、そのままの状態だと今後の機能開発に制約が出てくる可能性がありました。上層部から指示があったわけではないのですが、エンジニアメンバーが自発的に新しい管理画面の構想を練り始め、エンジニアが提案してから1週間ほどで管理画面の新しい方向性が決まり、そこから半年ほどで管理画面の全機能を作り直しました。通常のプロダクトでは考えられないほど、ものすごいスピード感で開発作業が進みました。
新しい管理画面では動的な表現が可能となり、よりモダンなデザインと直感的な操作を実現できました。例えば、ホバーするだけでさまざまな情報が表示できるようになり、さらにセグメントの作成方法も大きく改善されました。以前はプルダウンで一つひとつ選択する必要があった設定が、より直感的な操作で行えるようになりました。
柴田
開発のスピード感は事業を展開していく上で非常に重要です。LINEマーケティング領域は競合他社が非常に多く、その競合に勝っていく上でも、できるだけ早く、新しい価値をお客様に提案し、それを継続的・断続的に行えることは私たちの生命線となっています。
その価値提供サイクルを生み出す一つの要因に、ブレインパッドから参画している機械学習エンジニアやデータサイエンティストの存在があります。このような専門人材を新たに採用しようとすると相当な時間がかかりますし、業務委託で対応しようとしても限界があります。しかし、私たちには必要な時にすぐにグループ内の専門家に協力を仰げる環境があります。生成AIなどの最新技術を活用したいという要望が出た時も、迅速に対応できる体制が整っているのは大きな強みだと考えています。
それを示す一つの要素として、当社のCTOである篠原の存在が分かりやすいかもしれません。彼は、ローンチから18年以上続くブレインパッドの自動接客プラットフォーム「Rtoaster」を作った人物で、プロダクトが大きく成長していく過程での成功体験も失敗経験も持ち合わせています。一緒に仕事をしているだけで多くのことを学べますし、その知見が「Ligla」に活かされているのは非常に大きな強みです。スタートアップ企業ならではのスピード感がありつつ、プライム上場企業であるブレインパッドにおける技術力や経験を活かせる環境と言えます。
小島
そうですね。エンジニアリングの面でも、マーケティングSaaSを長年見てきたメンバーが参画しているので、スムーズに開発を進めることができています。人数の規模に対しての技術力という点では、かなり尖った組織になっていると思います。
一人ひとりの裁量権が広く、飛躍的成長が生まれやすい
──メンバーの成長機会についてはいかがでしょうか?
柴田
まだまだ小さなチームなので、メンバーがある意味で幹部のような役割を担わなければならない状況です。ですが、逆に言えばそれは大きなチャンスだと考えています。経験を積んでからポジションにつくのではなく、実際やっていることに対して後からポジションがついてくるような環境と言えるかもしれません。
例えば、今後は中小企業向けにも「Ligla」を展開していくことを検討していますが、このような新しい領域にチャレンジする際には、今まで経験したことがないような領域だとしても、既存メンバーの中で手を挙げて、新しい役割を担ってもらうことになります。
また、TimeTechnologies社の文化として「迷ったらやる」というマインドセットがあります。リスクとベネフィットのバランスを考えた上で、少し時期尚早かもしれないことにも積極的にチャレンジすることを大切にしており、今後も新しい領域へのチャレンジは増えていくと思います。そのような意味でも、チャレンジ精神旺盛な人にとっては非常に魅力的な環境ではないかと感じています。
小島
チャレンジには、当然責任もついてきます。私の場合、TimeTechnologies社に参画してすぐに、売上のうち10〜20%に影響するような重要な仕事を任せてもらいました。大きな組織であれば、同じ数値であっても業績へのインパクトは分散されますが、当社では自分の担当領域が会社の業績に直結します。
この経験を通じて、数値へのこだわりも自然と強くなりましたし、さまざまな手段を考えて目標達成を目指すようになりました。小さな組織ならではの成長だなと思います。さらに、そのような意識をチームメンバーにも共有し、メンバーのキャリア育成にも活かすことができています。
柴田
チャレンジには失敗がつきものですが、先ほど紹介したようにブレインパッドの知見や顧客基盤を活用できるので、失敗のリスクを下げることができていると思います。また、ブレインパッドでは年間300回以上の勉強会が開催されており、そのような場でビジネス力・技術力を高めることが可能です。勉強会で身につけた知見をすぐに実践できる環境なので、メンバーそれぞれが大きく成長できる環境だと考えています。
「社会に対して大きなインパクトを与えたい」という熱意のある方をお待ちしてます!
──今後の展望についてお聞かせください。
柴田
TimeTechnologies社はすべてのビジネスのハブとなり、商取引を活性化させることを目指しています。現在はWebサイトやショップとLINEをつなぐハブですが、今後はTikTokやInstagramなどのソーシャルメディア、さらには生成AIのChatGPT、Geminiなどとの連携も視野に入れています。
また、現在はエンタープライズ向けが中心ですが、今後は中小企業市場への展開も検討しています。日本企業の99%以上が中小企業であり、そこにチャレンジしていかないと最終的な広がりが限られてしまいます。中小企業は人手不足で忙しく、かつ、デジタルリテラシーにも課題があり、ITやデータを活用したくとも使い切れていない状況があると考えています。だからこそAIなどの技術との相性が良いのではないかと思いますし、ITやデータ活用の恩恵を受けられていない企業に対しても、サービスを展開していきたいです。
小島
これまでは企業のマーケター向けのツールでしたが、今後は店頭スタッフなどのより幅広いユーザーに価値を提供していきたいと考えています。そのような観点から、これからはサポートの仕方も大きく変わってきます。
マーケターであれば1対1のコミュニケーションを取ることができますが、店頭スタッフの場合は直接的なコミュニケーションが難しくなります。そのため、我々が介在せずにお客様が活用促進していけるような仕組みづくりが必要になってきます。個で捉えるのではなく、面での対応が求められるようになると考えています。
私個人としては、カスタマーサクセスをバックボーンにしたSaaSのプロフェッショナルになることを目指しています。成熟したプロダクトと新しいプロダクトの両方に携わった経験を活かしながら、0から1の領域である事業企画などの新しい役割にもチャレンジしていきたいと考えています。
──最後に、TimeTechnologies社に興味をお持ちの方へのメッセージをお願いします。
小島
現在、「Ligla」は自信を持ってお客様へ提供できるプロダクトに成長しています。SaaSビジネスにおいて、プロダクトへの愛着が持てるかどうかという点は非常に重要です。「Ligla」は全力で愛を注げるプロダクトになっているので、SaaSに興味のある方はぜひ、話を聞きにきてください!
柴田
我々は、世の中にセンセーショナルな変化を創り出すことにチャレンジしたいと考えています。「社会に対して大きなインパクトを与えたい」という想いを共有できる仲間を求めています。自分自身の能力を高め、大きなことにチャレンジしたいと思っている方は、ぜひ一緒に働きましょう。
ブレインパッドでは新卒採用・中途採用共にまだまだ仲間を募集しています。ご興味のある方は、是非採用サイトをご覧ください!
www.brainpad.co.jp
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timetechnologies.ltd