【2019 SUMMER INTERNSHIP(学生編)】データサイエンティストコース体験レポート

今年の夏に開催した、データサイエンティストコースのインターンシップについて、参加者の伊藤さんに体験レポートを書いていただきましたので、前回の「運営編」に続き、ブログでご紹介します!

はじめに

こんにちは。人事部の森川です。

ブレインパッドでは、今年の8月と9月にデータサイエンティストコースのインターンシップを開催しました。プログラム前半にデータサイエンティストに必要なスキルを習得し、後半は実データの分析から顧客の課題解決を行う、全5日間の実践的な内容です。

〇インターン企画概要についてはこちらのブログをご覧ください!↓
blog.brainpad.co.jp

今回、9月にインターンシップに参加いただいた伊藤真道さんに、インターン体験レポートを書いていただきました。伊藤さんは現在、多変量解析の新手法提案や、解の持つ数理的な性質を解き明かすことをテーマに研究を行っていらっしゃいます。

なぜブレインパッドのインターンに参加したのか、インターンではどういったことに取り組んだのか、
こちらのブログで皆さんにお伝えします!

【体験記①】インターンシップ応募の動機

今回なぜブレインパッドのインターンに応募されたのですか?

私の専門は従来の多変量解析法の「改良や新手法の開発」であり、それに関して、機械学習や数理統計学の講義を受講してきました。
講義や研究で利用するデータセットは、データクレンジングなどをしなくても綺麗な結果が出るような”理想的な”データセットがほとんどであり、実際のデータ分析では、これはあり得ない状況です。そのため、より現実的なデータ分析を体験したいという思いがありました。
それに加えて、授業内外で個人的にもデータ分析を行っていましたが、データ分析のセオリーや実際のデータ分析がどのように行われているかについて見当がつかず、いつもこれでいいのだろうかとモヤモヤしていました。
これらのデータ分析にまつわるあれこれを学ばせていただこうと思い、ブレインパッドのインターンシップに応募いたしました。

【体験記②】インターンシップの内容

SQL研修と分析基礎研修について

初日にSQL研修があり、2日目には分析基礎研修がありました。

SQL研修では、条件に合うようデータを絞り込んで抽出する方法や、データを要約する方法、データテーブルの結合のやり方について、解説と演習問題の両方があり、短時間でもインターンシップのプログラムに必要な手法が身につけられるようになっていました。

分析基礎研修では、データ分析の流れや、仮説の立て方と検証の仕方、施策の提案とその効果的な提示方法などを学びました。こちらの研修においても、各事項の講義の後に簡単なグループワークで実践を行い、疑問点をグループのメンバーと話し合ったり、社員の方々に質問できたりと、手厚いサポートのもと、スキルの理解を行うことができました。

分析プロジェクト実践演習について

2日目の夕方以降は、各グループに分かれて分析プロジェクト実践演習を行いました。

分析プロジェクト実践演習では、いくつかの企業の中から1社を選択し、売上が向上するような施策を提案するという設定でデータ分析を行いました。私たちのグループでは、選択した企業の売上を向上させるという目標のもと、データから施策の対象となりうる消費者の属性の仮説を立てていきました。利用したデータは、レシートのデータとその利用者情報で、レシート利用者の年代・性別・いつ・どこで・何を購入したかの情報を取得できました。基礎集計の結果をもとに、ターゲティングを行い、具体的な施策を検討していきました。

分析を進めている間に課題と感じたのは、グループ内での会話が少なかったことです。私を含めてグループのメンバーは全員口下手だったようで、自分の思っていることを中々口に出しづらそうにしていた印象を受けました。そのため、データから仮説を立てていくというステップや、分析をどのように進めていくかについての会話がとても少なかったように感じます。結果として、グループでの方向性が統一できておらず、無駄な作業を多くしていました。グループワークの後半には私達にも余裕が出てきたので、少しずつ会話が増えてきて、そういった無駄な作業も少なくなりました。

分析を進めるにあたって、良かった点は、グループのメンバーの得意な作業内容がうまく分かれていたので、スムーズに分担を行えたという点でした。特に、私はSQLの基礎を習得するのに苦労していたので、他のメンバーにSQLを任せられてとても助かりました。

最終報告では、ブレインパッド の取締役や部長陣が扮するクライアントに対して、施策のプレゼンテーションを行いました。クライアント役の方々は、それまでのインターンシップの内容を見ていないのにもかかわらず、プレゼンテーションの短い時間の中で、施策の問題点を数多く指摘してくださいました。

どうしてあの短い時間で発表内容を理解し鋭い指摘をできるのか、不思議に思ったと同時に、憧れました。

【体験記③】インターンシップを終えて

5日間を振り返って

インターンシップを通して、データ分析を実務とする社員の方々に対して絶えず質問できる環境にあったのは、とても贅沢だと感じました。

SQL研修、分析基礎演習、分析プロジェクト実践演習のそれぞれの時間においても、エキスパートの方々がついてくださり、疑問をすぐ解決することができました。
また、演習に関することや、全く関係ない実務内容などを気軽に質問できる雰囲気だったのも良かったです。余談ですが、昼食のお弁当と懇親会でのお寿司が美味しくて感動しました。

私が課題と感じたのは、グループメンバーが喋りやすい空気を作れなかったことです。
適材適所に作業を分担することも大事ですが、各自が得意分野に集中しすぎることで、グループ全体としてすべき事からズレてしまい、時間を無駄にしてしまいました。各自が真剣に作業に取り組むが故に、周りが見えなくなり、会話が少なくなった事が原因だと思います。また似たような状況に遭遇した際は、気軽に話ができるような環境を整えるよう努めます。

今後に向けて

インターンシップを通じて痛感したのは、ビジネスを念頭に考えて分析しなければ、施策は空虚なものとなるということでした。

これは私の研究にも通じるところがあると思います。
先ほど述べたように、私の研究内容は多変量解析手法の開発です。開発をするだけならいくらでもできますが、その手法が真にユーザーが欲している手法なのか、その手法を利用することでユーザーが多大なる利益を得られるのか、こういった視点が私には欠けています。
今後の研究においては、使う人が欲していることは何かを常に考えて手法を開発していきます。

また、今回のインターンシップを通して、自分は論理的に物事を考えるのが得意で、好きだということがわかりました。現在はデータ分析を業務とする会社を中心に就職活動を行なっていますが、論理性を生かせる分野にも目を向けてみようと思います。

最後になりましたが、貴重な経験をさせていただき、さらに、今まで知らなかった自分の一面に気づかせてくださったブレインパッドに心から感謝しております。ありがとうございました。

最後に

今回のインターンシップでは、実データの分析からビジネス施策の提案まで体験することを目的に、実際に施策を提案するまでの一連の流れを経験していただきました。
実際のデータに触れてもらい、どんな課題に着目し、解決に向けてどういった提案をしていくのか、チームでプロジェクトに取り組む体験を通じて、ブレインパッドのデータサイエンティストとしての働き方を実感いただけたのではないでしょうか。
このインターンシップが、参加いただいた皆さんにとって何か一つでも得られるものがあったのであれば幸いです。

ブレインパッドでは、2021年新卒採用につきまして、「データサイエンティストコース」、「エンジニアコース」にて本選考のエントリーがスタートしています!

毎月ブレインパッド本社にて上記2コース向けの会社説明会も開催しております。
当社にご興味がございましたら、ぜひお気軽にご参加ください。

最後になりましたが、伊藤さん素敵な体験レポートをありがとうございました!


当社では、新卒採用・中途採用ともに、営業やコンサルタントなどのビジネス職、エンジニア、データサイエンティストを積極的に採用しています。
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