「入社1年目の教科書」著者 岩瀬氏と語る ビジネスパーソンとしての基礎基本

ブレインパッドは、毎年多くの新卒社員を迎え入れています。そして、新卒社員が、自らの個性を活かし成長・活躍できるように、各種研修をはじめ、育成に力を入れています。
本年は、「入社1年目の教科書」の著者である岩瀬大輔氏をスペシャル講師としてお迎えし、新卒社員としてブレインパッドへの入社を予定している内定者に「入社前研修」を実施していただきました。
本ブログでは、この「入社1年目の教科書」の内容をふまえた、岩瀬氏と当社CHRO西田によるクロストークをお送りします。

ー講師プロフィール
Animoca Brands株式会社 代表取締役社長
KLKTN Limited CEO
岩瀬 大輔

1976年埼玉県に生まれ、幼少期をイギリスで過ごす。97年東京大学法学部在学中に司法試験に合格、98年に東京大学を卒業。ボストン コンサルティング グループ、リップルウッド・ホールディングスを経て、ハーバード大学経営大学院に留学。同校を上位5%の成績で卒業(ベイカー・スカラー)。2006年、ライフネット生命保険の設立に参画。13年に社長、18年に会長を経て19年に退任。18年から香港の生命保険会社AIAグループの本社経営会議メンバー兼グループ最高デジタル責任者(CDO)を務めた。20年8月、国内ベンチャーキャピタルのスパイラル・キャピタル(東京・港)のシニアアドバイザーに就任。21年7月、NFTを通してアーティストとファンを結ぶグローバルなプラットフォーム「Kollektion」(コレクション)を提供するKLKTN Limited(本社:香港)を設立。23年3月、世界有数のWeb3企業であるAnimoca Brandsの日本における戦略的子会社、Animoca Brands株式会社の代表取締役社長に就任。ダボス会議で知られる世界経済フォーラムの「ヤング・グローバル・リーダーズ」に選出された経験も持つ。

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ビジネスパーソンの本質である「信頼」

西田
講義をいただき、ありがとうございました。
岩瀬さんとは、前職のライフネット生命で経営をご一緒させていただき、たくさん学ばせていただきました。今回の講義を通しても、ビジネスパーソンとしての本質は、頭の良さや仕事ができるかどうかより、信頼関係の構築だよなと、改めてハッとさせられました。

岩瀬さん
ありがとうございます。ライフネット生命で共に戦った仲間である西田さんにそう言っていただけると、大変嬉しいです。

西田
「入社1年目の教科書」で示されている、遅刻をしない、ハキハキと挨拶する、頼まれたことをやり抜くなどは、すべて当たり前のことですが、信頼を獲得していく上で、とても重要なポイントだと思います。これらは何歳になっても重要ですよね。今回の講義は、新卒社員はもちろん、マネジャー層の社員にも改めて聞いてほしいなと思います。

岩瀬さん
どれだけ年次や役職が上がっても、職場で信頼が厚い人は、嘘をつかない、自分勝手じゃない、約束を守る、悪口を言わない、などといった信頼を獲得する特徴を持てていますよね。昇進者や役職者を選ぶときに、この信頼の有無が大きく関わってくることがあると思います。

西田
昇進させたい、役職を任せたい人は、仕事できるほうがいいに決まっていますが、それ以上に、誰からも信頼されているという品格や人格が欠かせません。あの人のためだったら頑張ろうと思えるような人を、役職者に据えるのが大事だと思います。

岩瀬さん
信頼を獲得する特徴は、入社1年目だろうが部長だろうが、あまり変わらないということですね。学生にも信頼を獲得している人はいて、同じように信頼を獲得する特徴を持っているとも言えると思います。

ダイヤモンドオンライン
新入社員にこれだけは守ってほしい!3つの原則と50のルール 入社1年目もベテランも 一生役に立つ「仕事の基本」とは
https://diamond.jp/articles/-/161809?page=2

いつの時代も変わらない本質。信頼される人は、応援される。

岩瀬さん
そして、信頼される人は、応援したくなる人でもあります。
組織の中で、フリーライドで自分勝手にふるまっていたら、人は助けてくれません。
人の力を借りることは簡単ではありません。なので、信頼を獲得できるように振る舞っていくことで、周りから応援したいと思ってもらえて、結果として、助けを借りられたり、新たな機会を与えてもらえることにつながると思います。

西田
ライフネット生命の採用基準にも「応援したくなる人」という項目がありましたね。

岩瀬さん
はい。そして、これは、10年前でも20年前でも一緒だったのではないかと思います。コロナ禍で、働き方やコミュニケーションが一変した時でさえ、まったく変わらなかったと思うんですよね。

西田
一見、昭和っぽく聞こえる信頼獲得に必要な行動やコミュニケーションを、今の世代の若手層は、むしろ求めていたり新鮮に感じるといったこともありますよね。

岩瀬さん
そうですね。また「入社1年目の教科書」は、今では、台湾やタイ、韓国などといった海外でも読まれています。そういったことからも、世代や組織形態、国を問わず、仕事において重要なことは変わらないのだろうなと思います。


意欲のある人がどんどん成長していける時代。だからこそ、本質を大切にして欲しい

西田
現在、岩瀬さんは、投資家という立場でも活動されています。その中で、時代を牽引する優秀な若者と付き合う機会も増えてきたのではないでしょうか。二極化が進む現代社会において、この先端を行く人たちは「自分たちに社会全体が追いつくのを待つべきか、それとも、どんどん進むべきなのか」。
岩瀬さんから見て、どのように振る舞うべきだと思いますか?

岩瀬さん
今の若者は、YouTubeで多くの情報に触れたり、学校で有名企業の社長の講義を聞いたりと、僕らの時代よりも、最先端の情報や大人との距離が近い環境で生きています。なので、意識高く向上心がある人は、そういった環境を活かして、遠慮せずに、どんどん先へ進むとよいと思っています。一方で、多くを求めない人たちは、まったりと暮らしていくといった二極化は進んでいくと思います。

西田
なるほど。二極化も生き方の多様性の中の現象であると。

岩瀬さん
そのような恵まれた時代や環境に生きていることを意識することは少ないと思いますが、意識的に能動的に行動して機会を掴んでいくことで、豊かな社会人生活を送れるでのはと思います。その機会を掴む上で、信頼は欠かせないと思います。

西田
確かに。「入社1年目の教科書」がずっと売れ続けていることを考えると、そういった最先端を進む人たちでも、押さえておくべき本質は、社会人として身に着けておく意味があると思います。改めて、今日はありがとうございました。

岩瀬さん
ありがとうございました。


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いかがでしたでしょうか。この記事が、ビジネスパーソンとしての原点を思い出すキッカケになれば、幸いです。

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■岩瀬氏関連情報はこちら
Animoca Brands Japan
コーポレートサイト:https://animocabrands.co.jp/
公式X:https://twitter.com/Animocabrandskk


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