Platinum Data Blog by BrainPad

株式会社ブレインパッドのデータ活用に関する取り組みや製品・サービス開発の裏側、社員の日常などをご紹介します。

ビジュアルが素晴らしいだけじゃない「Tableau」のデータ可視化とは

こんにちは、ソリューション本部の森永です。

皆さんは、「Tableau(タブロー)」を使ったことはありますか?

ビジネスインテリジェンスツールTableauは、「誰でも、簡単に、データが可視化できる」点が魅力の製品ですが、これまでTableauを多くのお客様企業に導入してきて実感する魅力がもう一つあります。それは、使い続けていくうちに「データを分析・可視化することがどんどん面白くなる」点です。「次はこの角度でデータを分析しよう」「このようなビジュアル表現はどうだろう」など、使用するたびに新しい切り口の分析や可視化の発想が自然と湧き上がる、Tableauはそんなツールだと思っています。

さて、先日4月18日(火)~4月19日(水)に、データフリークが集まり、Tableauに関する最新事情、顧客事例を紹介するイベント「Tableau Conference On Tour 2017」がウエスティンホテル東京(恵比寿)で開催されました。

そのキーノートスピーチで、“脳と可視化”をテーマに、まさにTableauを使って新しい発想が湧き上がるような効果的なビジュアライゼーションに関する話を聴くことができたので、その一部をご紹介します。

■キーノートスピーチ「知性と感情に訴えるデータビジュアライゼーション」

<スピーカー>
Tableau Software, Inc. アウトリーチプログラム・ディレクター Ben Jones氏

直感的にデータを理解してもらうには

説得力のあるデータの見せ方をするには、「説明の品質」と「覚えやすさ」がとても重要です。下の図1の例は、右にいくほど説明の品質が高く、上にいくほど覚えやすさを表したグラフになっています。この4象限の中で右上にあるチャートは、私達が身近に触れたことのあるビジュアルとデータを組み合わせて表現しており、最も直感的な理解を促します。

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データを直感的に理解するためには、ビジュアルとデータの組み合わせが重要(図1)

次の図2は人間の脳を表しています。人間の脳は右脳、左脳で機能が異なり、右脳は感性、感覚、左脳は理論や言語を司ります。データにおいても、両方に働きかけることで、より説得力を持って相手に訴えることができます。
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右脳は色味が豊か、左脳はデータに基づき理論的に説明(図2)

世界一高い場所からのスカイダイビング

では、右脳・左脳に働きかけるとは、例えばどういうことなのか、図3、4を使って説明がありました。図3は、2012年10月14日にオーストラリア出身のスカイダイバー、フェリックス・バウムガートナー氏が約39kmの成層圏からスカイダイビングに挑戦し、世界最高の高さと速度の記録を達成した時の写真です。フェリックス氏は、この挑戦で落下中に音速を超えることに成功しました。

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成層圏からジャンプする瞬間(図3)

図4は、高速な物体の速度を、速い順に並べたグラフです。フェリックス氏のジャンプ(上から2つめのグラフ)は時速834マイル(マッハ1.24)となり、ライフル弾より速い速度がでていたことがわかります。
※赤い点線は音速(時速767マイル)を示しています。

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フェリックス氏が音速を超えていることが、一目でわかります(図4)

このように、1つの事実をビジュアルと説明を合わせて表現することでフェリックス氏の挑戦がどれだけすごいものだったのかが、伝わると思います。

ストーリー仕立てでデータを説明する

そしてもう1点、ダッシュボードの使い方も重要です。1つのダッシュボードで説明するだけでなく、複数のダッシュボードを順番にストーリー仕立てで説明することで、段階的に理解、納得してもらうことができます。

次の図5、6は、インフルエンザの流行から見た注意すべきポイントを、ストーリーで表現したものです。
保育園に通う子どもを持つ親をイメージしながら、図5、6を見てください。

図5は、年齢、性別ごとのインフルエンザ感染者数です。ここで、男女ともに0~9歳の子どもがインフルエンザに非常にかかりやすいという事実を把握します。

図6は、地域ごとの年少者の感染数分布です。自分の住む地域の感染リスクがどれだけあるかが把握できます。もし住んでいる地域の感染リスクが他エリアより大きければ、これまで以上に子どもに対するケアをするでしょう。

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年齢、性別別のインフルエンザ感染者数(図5)

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年少者を対象とした地域別のインフルエンザ感染者数(図6)

このように一度に複数の事実を伝えるのではなく、咀嚼しやすいように2つの事実をストーリー仕立てで表現することにより、相手の理解がより深まります。

ここで紹介した資料の他、キーノートスピーチで使われていた資料は、Tableauを使って作成されたものです。複数のダッシュボードを紙芝居のようにつなげてストーリーを作ると、パワーポイントのスライドショーのようなストーリーも、Tableau上で作成することが可能です。

■最後に

レポート作業で満足していませんか?
既存のレポート作成業務にTableauを活用する目的で、導入を検討している企業様もいらっしゃると思いますが、それは本来Tableauが実現できることの半分程度しか期待していないと言えるかもしれません。

たしかに、Tableauはデータの可視化を簡単に実現するツールです。難しいコードを書かずに、ドラッグ&ドロップで瞬時にグラフなどの形にしてくれ、注目をしてほしい部分に色分け表現を加えてくれます。頭で考えていることを、その場でビジュアライズに反映してくれる、そんなツールです。

そこからさらに、今回ご紹介した右脳と左脳に訴えかける可視化のコツを参考にしながら、タイトルと簡単な説明文を付けるとダッシュボードができ、ダッシュボードを紙芝居のようにつなげてメッセージを添えると、通常パワーポイントで作るスライドショーのようなストーリーができ上がります。これを1つのプラットフォーム上で実現する、これこそがTableauの素晴らしいところだと思います。


〇Tableauの使い方を詳しく知りたい方はこちら
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(次回2017年6月6日(火)、6月7日(水)の2日間に実施します)
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