Platinum Data Blog by BrainPad

株式会社ブレインパッドのデータ活用に関する取り組みや製品・サービス開発の裏側、社員の日常などをご紹介します。

BigData Conference 2015 Autumnに当社代表取締役会長の草野が登壇しました!

こんにちは、広報の中林です。

9月14日(月)、15日(火)に、日経ビッグデータが主催する「BigData Conference 2015 Autumn 」が、日経ホールにて開催されました。今回は、「”Rethinking”―アナリティクスに基づく事業創造と課題解決へ」というテーマのもと、いかにデータを使いこなし、新規事業を創出し利益を生み出していくためのアナリティクスが行えるかに焦点を当て、パネルセッションや講演が多数開催されました。

その中で、当社代表取締役会長の草野は、9月14日(月)に「『ビッグデータ部』の役割とは~ソフトバンク、リクルートの部門トップが語る~」と題したパネルセッションでモデレーターを務めました。ソフトバンク、リクルートという日本を代表する企業グループに所属するお二方をパネリストに迎え、モデレーターとして日経BP社より草野が指名を受けたのも、ブレインパッドが長年第一線でデータ分析に取り組んできた実績と、データサイエンティスト協会の理事を務めているといった背景を踏まえてのことと、大変光栄に感じました。また、当日のセッションの内容も興味深い内容だったので、ブログでご紹介させていただくことにしました。

以下、パネルセッションの概要です。


■開催日時:9月14日(月) 15:00~15:45
■テーマ :「『ビッグデータ部』の役割とは~ソフトバンク、リクルートの部門トップが語る~」

<パネリスト>
ソフトバンク株式会社 ビッグデータ戦略本部 本部長代行 柴山 和久氏
株式会社リクルートテクノロジーズ 専門役員 西郷 彰氏
<モデレーター>
株式会社ブレインパッド 代表取締役会長 草野 隆史



さて、それでは、さっそく当日の様子をお伝えします。
会場に入ってみると、座席はほぼ満席でした。

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セッションテーマ1:
ソフトバンク、リクルートのデータ専門部署の立ち上げの経緯

ソフトバンクがデータ分析部門を立ち上げたきっかけは、4~5年前より、ネットワーク環境の改善が課題となっており、基地局のデータを使って解析していたところ、「(ユーザーと接続した時にだけあがってくる基地局側のデータを使っても)それでは改善されない。本当に改善するには、ユーザーの利用状況を分析する必要があるだろう」ということで、ユーザー側のデータを元に情報の見える化をはじめたことだったそうです。その組織が発展し、2015年6月には、IoT(*1)ビジネスを構築することを目的にビッグデータ戦略本部が設立されました。

リクルートは、株式会社リクルートテクノロジーズというグループ会社の中に、当初はリクルートが運営している各サイトのコンバージョン率などの改善を目的として、活躍していたメンバーを中心にビッグデータの部署が設立されたそうです。KPIを追い求めた結果、専門組織化されたという経緯をお話しいただきました。

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セッションテーマ2:
他部署とどう連携し、どうKPIを設定しているのか?

このテーマは、両社それぞれの特徴が出ていて非常に興味深かったです。 ソフトバンクは、ユーザーエクスペリエンスを分析することを重要とし、分析しはじめたのが2011年。そのおかげで、ビルの奥だとネットワークにつながりにくいなど、課題や設備投資をするべき場所が見えてきたそうです。「そういった実証結果を作ることで他部署も徐々に賛同してくれるようになった。最初はやはりあらゆる方面から突っ込まれた」とおっしゃられていました。 KPIを追い求めるために、「存在しないデータはつくる」という強い方針がソフトバンクにはあったそうです。

リクルートは、経営層が決めた方針を各部門に落とし込むというケースは多くはなく、プロジェクト単位でKPIを設定し、それをクリアしていくそうです。現場主導で、様々な事業を展開している特長が出ていました。

セッションテーマ3:
人材はどう確保する?

最後に、専門部署を立ち上げるのに重要な人材について、両社からお話がありました。

ソフトバンクは、もともとデータ専門部署の立ち上げが、ネットワークの改善を目的に始まっているので、ネットワークの専門部署の人材で構成されていたそうです。ただし、当時から重要視されていたのが「現場の感覚が分かる人間であること」。最終的にロジックが大事にはなってきますが、現場感覚があるからこそインスピレーションが働くと考えていて、そういった人材を3年程かけて育てていき、専門部署を作り上げてきたとのことでした。

リクルートは、かつては中途社員がほとんどでしたが、最近では新卒社員がデータ専門部署に配属されるケースも出てき始めているとのこと。新卒入社から育て上げ、分析ができる人材を増やしていくということも重要かもしれないと、考え始めているそうです。

両社が共通して今後の課題として取り上げていたのが、分析を行うスペシャリストたちを束ねるゼネラリストが必要であり、そのゼネラリストを育てることが重要だと考えている点でした。当社の草野からも「そもそも分析を行える人材の絶対数が少ない。ゼネラリストの育成のためにも、分析を行なえる人材は今後増やしていきたい」という意見があり、各社人材をどう確保し、育てていくか、それをどうチームとして機能させていくかが重要な課題なのだと改めて感じました。

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最後に、当社草野より「現在、データが差異化を生み出す時代と言われる中で、専門組織があるからこそ先駆けて取り組めることがある」とコメントし、パネルセッションは終了しました。

感想

なかなか聞く機会のない両社の組織・人材の話は、企業それぞれに考え方があり、とても興味深く聞くことができました。一方で、共通の課題感もあり、「なるほど」とうなずいてしまうことばかりで、あっという間の45分でした。

イベントの詳細はこちらをご覧ください。
■BigData Conference 2015 Autumn
http://expo.nikkeibp.co.jp/bdc/2015autumn/

また、パネルセッションの当日の内容が日経ビッグデータに記事として掲載されました。
■「ビッグデータ専門組織の役割とは?」、ソフトバンクとリクルートの部門トップが本音で議論
http://business.nikkeibp.co.jp/atclbdt/15/258673/092200032/
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(*1)「Internet of Things(モノのインターネット)」の略。コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在するさまざまなモノに通信機能を持たせ、インターネットあるいは相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うこと。